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★ あきののに やどるたびびと うちなびき いもねらめやも いにしへおもふに
★ 安騎の野で夜を明かす旅人は、すべて眠る事などできるだろうか・・・・いや、出来ない
これほど昔の事が 思い出されるというのに・・・・・
巻1-46
■ ま草刈る 荒野にはあれど 黄葉の 過ぎにし君が 形見とそ来し
■ まくさかる あれのにはあれど もみぢばの すぎにしきみが かたみとそこし
■ 安騎の野は 草を刈るしかないような荒野だけれど、 黄葉のように去っていった君の
形見として、この荒野にやってきたのだよ
巻1-47
野原が、形見という感覚は、自然大好きの私にも、少し距離のある感覚です。
例えば、花や木なら・・・感覚で理解できるのですが・・・
野原が亡くなった人の形見とは・・・でも、山を亡くなった人と思う・・・・
雲を亡くなった人の心と思う・・・のですから、当たり前なのでしょうね・・・・
万葉の人々は本当に自然の一部として生きていた・・・のですね・・・
西洋では自然は恐れる物としての表現が多いです。
我々の祖先である人々は、畏怖するよりもっと身近なものとして、
自然を受け止めていたのです。