万葉歌手辻友子

万葉歌手、辻友子のブログへようこそ！ http://tomoko.ciao.jp

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2024/05/02 (Thu)

★　おほならば　たがみむとかも

　　ぬばたまの　わがくろかみを　なびけてをらむ

★　あなたに対する私の気持ちが適当なものであるならば、誰が
　
　　見ようとしても漆黒の我が黒髪をどうして床に靡かせているでしょうか

　　　　　巻11－2532　　　作者不詳

・おほならば→凡者→通り一遍、いい加減

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2020/04/18 (Sat) 万葉たまゆら Comment(0)

我が背子が　その名告らじと　たまきはる　命は捨てつ　忘れたまふな

★　わがせこが　そのなのらじと

　たまきはる　いのちはすてつ　わすれたまふな

★　愛しい背の君、、あなたの名はけして明かさないと、

　　私は、たまきはる命を捨てたことです。お忘れにならないで

　　　　　　　巻11－2531　　　作者不詳

・たまきはる命とは、美しい大和言葉です。魂の気が張り詰める命

を、背の君の為に捨てたのです。作者不詳ですが、激しい恋の歌ですね

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2020/04/18 (Sat) 万葉たまゆら Comment(0)

時は今は　春になりぬと　み雪降る　遠き山辺に　霞たなびく

★　ときはいま　はるになりぬと　みゆきふる

　　　とおきやまべに　かすみたなびく

★　時候は今、春になったのです・・雪の降る遠き山辺に

　　春霞がたなびいている・・

　　　　巻1－9　読み人知らず

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2020/04/17 (Fri) 新古今和歌集 Comment(0)

風まぜに　雪は降りつつ　しかすがに　霞たなびき　春は来にけり

★　かぜまぜに　ゆきはふりつつ　しかすがに

　　かすみたなびき　はるはきにけり

★　風に混じって、雪が降っている・・とはいっても

　　霞はたなびいていて、春は来たのだなあ・・

　　　巻1－８　読み人知らず

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2020/04/17 (Fri) 新古今和歌集 Comment(0)

岩間とぢし　氷も今朝は　とけそめて　苔のした水　道求むらむ

★　いわまとぢし　こおりもけさは　とけそめて

　　こけのしたみず　みちもとむらむ

★　岩の間で閉じられていた氷が、立春の今朝、解け始め

　　苔のしたの水が、道を探し求めているのだろう

　　　　巻1－7　　西行法師