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★ かすがのの したもえわたる くさのうへに
つれなくみゆる はるのあわゆき
★ 春日野の一面に萌え出ている若草の上に、素知らぬ
風情で消え残っている春の淡雪
巻1－10 権中納国信
残りの雪の心をよみ侍りける
つれなくみゆる はるのあわゆき
★ 春日野の一面に萌え出ている若草の上に、素知らぬ
風情で消え残っている春の淡雪
巻1－10 権中納国信
残りの雪の心をよみ侍りける
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★ ときはいま はるになりぬと みゆきふる
とおきやまべに かすみたなびく
★ 時候は今、春になったのです・・雪の降る遠き山辺に
春霞がたなびいている・・
巻1－9 読み人知らず
とおきやまべに かすみたなびく
★ 時候は今、春になったのです・・雪の降る遠き山辺に
春霞がたなびいている・・
巻1－9 読み人知らず
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★ かぜまぜに ゆきはふりつつ しかすがに
かすみたなびき はるはきにけり
★ 風に混じって、雪が降っている・・とはいっても
霞はたなびいていて、春は来たのだなあ・・
巻1－８ 読み人知らず
かすみたなびき はるはきにけり
★ 風に混じって、雪が降っている・・とはいっても
霞はたなびいていて、春は来たのだなあ・・
巻1－８ 読み人知らず
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★ いわまとぢし こおりもけさは とけそめて
こけのしたみず みちもとむらむ
★ 岩の間で閉じられていた氷が、立春の今朝、解け始め
苔のしたの水が、道を探し求めているのだろう
巻1－7 西行法師
こけのしたみず みちもとむらむ
★ 岩の間で閉じられていた氷が、立春の今朝、解け始め
苔のしたの水が、道を探し求めているのだろう
巻1－7 西行法師
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★ はるといへば かすみになりけり
きのふまで なみまにみえし あわじしまやま
★ 立春と言うのでかすんでしまったなあ・・まだ、冬だった
昨日まで波間に見えた淡路島が今日は見えない
巻１～6 俊恵法師
きのふまで なみまにみえし あわじしまやま
★ 立春と言うのでかすんでしまったなあ・・まだ、冬だった
昨日まで波間に見えた淡路島が今日は見えない
巻１～6 俊恵法師
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