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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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この時代の奔放で恋多き女の代表のように言われている和泉式部・・・・彼女の心に添いながら、

私なりに読んでいきたいと思います。


恋仲であった、病亡した為尊親王の弟である敦道親王との恋のかけひきから、

この物語は始まります


 一  夢よりもはかなき世の中

     夢よりもはかなき世の中を嘆きわびつつ明かし暮らすほどに、四月十余日(とよひ)

     にもなりぬれば、木(こ)の下くらがりもてゆく。築地(ついひぢ)の上の草あをやかなるも、     
     人はことに目もとどめぬを、あはれとながむるほどに 、近き透垣(すいがい)のもとに人      
     のけはひすれば、たれならんと思ふほどに、故宮にさぶらひし小舎人童(こどねりわらは)

     なりけり。

★   はかないもののたとえである夢よりも、さらにはかない人の世を、今は亡き宮様との事を 

     嘆き悲しみながら日を送っているうちに、いつのまにか4月10日過ぎになってしまったの

    で、木々が深く繁り、木陰は暗さを増してゆきます。築地の上の草が青々としているのも

    、他人は殊更、気にも留めないものを、青々とするほどに余計人の世のはかなさを感じ

    ている時に、近くの透垣の辺りに人の気配がするので、誰だろうと思っていると、亡き宮様

    にお仕えしていた小舎人童でした。

      

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お知り合いのカメラマンさんが猿之助さんやら様々な歌舞伎役者さんとお親しいお蔭で、一人滑り込

ませてもらい、明日からの、歌舞伎座さよなら公演の演目「石橋」(しゃっきょう)にご出演の中村富十

郎さん、ご長男の鷹之資さんの楽屋に、ひょいひょいとお邪魔してしまった・・・・


30歳以上年の離れた奥様と、坊ちゃんは、もう舞台にしっかり立ってらっしゃる。娘さんは今度、

学習院初等かに入学されるとの事・・・突然、加わった私にも大変おおらかなあたたかいおもてなしを受けた。

さすが・・・なんともいえないよい気が楽屋には漂っている・・時折、藤間紫さんの娘さんが振り付けの

お話に顔をだされる。規律の厳しい世界の清清しさが漂ってとても良い気分・・・勿論女性は、

極少数である・・・道明寺のゲネプロを終えた玉三郎さんや仁左衛門さんがまだ、舞台で、舞台づくり

やなどの駄目だしを行っている。玉三郎さ~ん、女性より色っぽくってよ~

歌舞伎座の裏のお~くまで、舞台用装置を作る仕事場が有り、とんかちとんかちして、

その場で作ったりもする、とにかく、凄い・・・

美しい着物、化粧、きびきび動く男衆、三味線引き8人、篠笛や太鼓や鼓で8人ほど、歌い衆は10

人ほど・・・音楽も声も生生、マイクなし・・・構えた感じもなく自然に始まる、舞台の前を、子守り役の

かっこいいお兄さんと遊びまわる、もう踊りで舞台にも立っているあいちゃんはすでに、気品と可憐な

色気をだしながら、歌舞伎座内を自由に走り回っている・・・この中で育つんだ・・・適わないよね

というか、江戸時代から続く伝統の重みがずんずんと伝わってきて、規律の中で、舞台をよりよいも

のにするために、みなが、持ち場で自分の仕事に打ちこんでいる。

若いかっこい男衆が、さむえを着て、なぁんてかっこいいんだろう・・

駐車場のおじさんまで、歌舞伎顔・・・・お客もいないからのびのび堪能してきました。

また、行きたいです。

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寒さに向かっていた季節の矢印が、春に方向転換した

空気の中で、春の粒子がはじけ始めた

まだ寒い空気を、胸いっぱい吸い込むと

少しだけ春も入ってくる・・・私の心にも・・・すこしだけ・・・

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部屋は、広かった。ベットはシングル二つを併せた大きさで3回ぐらい横転できる・・・・一人だとね・・・

バルコニーもあり、2000円そこそこで、ええじゃないか・・・と思う、貧乏性の私であった。

バスタブはオーストラリア人も多いので大きい。

足を伸ばすと沈んでいきそうだった・・・といっても、沈むほどお湯は溜めない・・・何故なら、

ゆっくりたっぷりお湯を使うなんて、ミネラルウオーターばかり使用する国で、気が咎めるのと、

水がかなり透明でないからであった。

今回はホテルに、飲み水の機械が設置されていたが、やはり心配で飲み水には出来ずに、歯磨

きなどに使用した。

前々回に、クタに来た時は、お湯がでないホテルもあったが、その心配はなかった。

ジャーとまでいかないが、シャワーっとお湯がでた。


ひとまず、着いた夜は、、迎えの車にがたごと揺られながら、街の騒音やごちゃごちゃした通りを

懐かしい気持ちで眺めていた。ちょっとハンサムな銀細工の仕事の傍らツァーガイドをしている

ジャワ人のガイドさんの話を聞きながら・・・我々はあまり良いお客ではないのだ。

何故なら、彼らはなんとかして、オプショナルツアーに参加させて、タクシーとして車を使わせよう

とかレストランを紹介するとかお金に結びつけようとするのだが、追悼慰霊と衣服支援が

目的でバリを訪ねたテラの会一行は、全てティダック(ノー)である。

何でも良いから早くホテルに連れて行ってよ。

特に、テラの会の長であるK氏は怖いらしく、目を合わさないようにしているようだ。

山ほど荷物を抱えた(衣服支援の衣類が詰まっているから)一行はホテルに到着した。

やれやれ・・・・

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バリ島より帰国して三日目、23度の温度差は、2月というのに思いっきり汗をかいたバリから

7度と言う寒い日本で、急速に毛穴も閉じて体が冷えていく・・・それにつれて、どこかポカ~ンと抜け

ていた脳のどこかがが閉じて、心も少しずつ沈殿していく。

人間の心と体の不思議・・・分っていても、だから元気になります、とはいかないのがやっかいだ。

降るような星空やオレンジ色の夕焼けの世界から、灰色の雲に覆われた日本へ。

元気を出すために、真っ赤なマニキュアに朱赤のセーターを着よう・・・色から元気を貰おう

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