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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あれのみや かくこひすらむ かきつばた

     につらふいもは いかにあるらむ


★ わたしだけが、このように恋しているのだろうか・・・

   杜若のような、丹色の頬をした愛しいあの子は

    どのようであるのかなぁ・・・・

      巻10-1986   草に寄せたる

 丹色は、大雑把に分けると「赤」である。杜若は

 紫の花をつける。調べてみないと、解らないが、

 布の染め色は花の色とは違うので、このような

 表現になったのだろうか・・・・・?

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★ まくずはふ なつののしげく かくこひば

     まことわがいのち つねならめやも


★ 美しい葛の葉が夏の野に茂るように

  このように、恋慕っていると、

  本当に私の命は、このままでいられようか・・・

      巻10-1985   草に寄せたる

 「常」はいつもの状態、「やも」は強い否定を伴う

 疑問。自分の燃え盛っていく恋心に、怖れを

抱いている。自分ではどうしようもない、恋心

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★ ひとごとは なつののくさの しげくとも

    いもとあれとし たづさはりねば

★ 人の噂は、夏の野の草のように、次から次と

   生えるように立つけれども、愛しいあの娘と

   手を取り合って寝たなら、それでよいのだ

     巻10-1983    草に寄せたる


  いつの世も、人はうわさ好き、週刊○○なんて、

  雑誌はなくても、伝わっていたのですね・・

  あ~あ、人の世の悲しさよ・・・・

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★ ほととぎす きなくさつきの みじかよも

     ひとりしぬれば あかしかねつも

★ ホトトギスがやってきては、鳴く五月の短い夜も

   独りで寝ていると、中々夜が明けないことです。

        巻10-1981   鳥に寄せて

 度々書いていますが、万葉の時代は、暦が月の

 周期で、数えていますので、おおよそ、現代の

 一ヶ月前、と言う事は、この五月と言うのは、

 おおよそ、現代で言えば6月ぐらいの時期の事です。

 それにしても、万葉集の中で、橘の花は、沢山

 詠まれています。

 橘は「ミカン科」です。万葉に詠まれている「橘」は古代の

 ミカンの総称です。初夏に白い小さな愛らしい5弁の花が咲き、

  良い香りがします。

 万葉集の中では、69首に詠まれています。

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★ さつきやま はなたちばなに ほととぎす

       かくらふときに あへるきみかも


★ 五月の山の花、橘に、ほととぎすが隠れている

  その季節に、逢ってしまった君に・・・・

       巻10-1980  鳥に寄せたる 

 
五月の山の橘の花に、隠れているホトトギス

ホトトギスは、橘にずっと隠れている

事から、「五月」が忌み隠りの月であることを言っている

、そして、私も籠っていたのに、あなたに逢ってしまった。


旧暦の暦ですから、五月も夏の相聞です。

新暦の八月にこれを書いている私は、

暑くて暑くて、遠まわしの恋の表現が、だるいよ~

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