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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ いゆきあひの さかのふもとに さきををる

   さくらのはなを みせむこもがも

★ 行きあいの 国境の坂の麓に、咲きあふれている

  桜の花を 見せるような子がほしいな

   巻9-1752  高橋虫麻呂

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★ 島山を い行き廻れる 川副ひの 丘辺の道ゆ

  昨日こそ わが越え来しか 一夜のみ 寝たりしからに

  峯の上に 桜の花は 滝の瀬ゆ 激ちて流る 君が見む

  その日までには 山下の 風な吹きそと うち越えて

  名に負へる社に 風祭せな


★ しまやまを いゆきめぐれる かはぞひの おかへのみちゆ

  きのふこそ わがこえしか ひとよのみ ねたりしからに

  をのうへの さくらのはなは たぎはせゆ たぎちてながる

  きみがみむ  そのひまでには  やまおろしの かぜなふきそと

  うちこえて  なにおへるもりに かぜまつりせな


★ 島山をめぐって流れる川にそった丘べの道を通って、昨日こそ

  私は越えて来ました。たった一晩寝ただけだのに、峯の上で桜の花は

  激流に瀬をもまれながら 流れて行く。君が見るだろうその日までには

  山おろしの風よ吹くなと、山道を越して、風の神を何もつ 龍田の杜に

  至り、風祭りを名に持つ龍田の杜に到り、風祭りをしたいことです

      巻9ー1751    高橋虫麻呂

   


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★ いとまあらば なづさひわたり むかつをの

   さくらのはなも おらましものを

★ 暇があったら、あえて 川を渡っていって

  向こう岸の 山の桜の花を 折りたいものを

    巻9-1750  高橋虫麻呂

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★ 白雲の 龍田の山を 夕暮れに うち越え行けば

  滝の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり

  含めるは 咲き継ぎぬべし こちごちの 花の盛りに

  見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし


★ しらくもの たつたのやまを ゆふぐれに うちこえゆけば

  たきのうへの さくらのはなは さきたるは こちごちの

  はなのさかりに みさずとも きみがみゆきは いまにしあるべし


★ 白雲のたつ龍田の山を夕暮れに越えて行くと、激流のほとりの桜の花は

  すでに開いた花が散り終わったようです。まだつぼみのものは もうすぐ

  咲きつぎそうになっています。あちらこちらも 花盛りといふではないけれども

  あなたの御旅行は まさに いまふさわしいにちがいない

     巻9-1749     高橋虫麻呂

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★ わがゆきは なぬかはすぎじ たつたひこ

   ゆめこのはなを かぜになちらし

★ われわれの旅は七日以上ににはなるまい。

  だから龍田彦よ、けっして この花を散らすな

    巻9-1748  高橋虫麻呂

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