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★ おくれゐて われはやこひむ いなみのの
あきはぎみつつ いなむこゆゑ
★ 後に残っていて 私は恋い慕うだろう。
稲見野の秋の萩を見ながら去っていくだろう子のために
巻9－1772 阿倍広庭
あきはぎみつつ いなむこゆゑ
★ 後に残っていて 私は恋い慕うだろう。
稲見野の秋の萩を見ながら去っていくだろう子のために
巻9－1772 阿倍広庭
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★ おくれゐて われはやこひむ はるがすみ
たなびくやまを きみがこえいなば
★ 後に残っていて私は恋い慕うことだろう。
春霞のたなびく山をあなたが越えて行って
霞遠くまぎれてしまったならば・・・
巻9－1771 阿倍広庭
たなびくやまを きみがこえいなば
★ 後に残っていて私は恋い慕うことだろう。
春霞のたなびく山をあなたが越えて行って
霞遠くまぎれてしまったならば・・・
巻9－1771 阿倍広庭
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★ みもろのかみの おあばせるはつせがは
みをしたえずは われわすれめや
★ 三緒の神が帯となさる泊瀬川の、水脈の絶えないかぎり
あなたをどうしてわすれようか
巻9－1770 大三輪高市麻呂
・三諸→神のこもる場所
みをしたえずは われわすれめや
★ 三緒の神が帯となさる泊瀬川の、水脈の絶えないかぎり
あなたをどうしてわすれようか
巻9－1770 大三輪高市麻呂
・三諸→神のこもる場所
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★ かくのみし こひしわたれば
たまきはる いのちもわれな をしけくもない
★ このようにばかり 恋いつづけていると苦しさの
余り 霊魂のきわまる命とて 惜しくもないと思う
巻９－1769 抜気大首
たまきはる いのちもわれな をしけくもない
★ このようにばかり 恋いつづけていると苦しさの
余り 霊魂のきわまる命とて 惜しくもないと思う
巻９－1769 抜気大首
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★ いそのかみ ふるのわさだの ほはいでず
こころのうち こふるこのころは
★ 石上の布留の早稲田とちがって穂、表面には出さず
心の内だけで 恋しく思っているこの頃よ
巻9－176８ 抜気大首
こころのうち こふるこのころは
★ 石上の布留の早稲田とちがって穂、表面には出さず
心の内だけで 恋しく思っているこの頃よ
巻9－176８ 抜気大首
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