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★ 秋萩を 妻問ふ鹿こそ 独子に 子持てりしへて
鹿児じもの わが独子の 草枕 旅にし行けば
竹珠を しじに貫き垂り いはひべに 木綿取り垂でて
いはひつつ わが思ふに 吾子 真幸くありこそ
★ あきはぎを つまとふしかこしかこそ ひとりごに
こもてりしへし かじものの わがひとりごの くさまくら
たびにしゆけば たけだまを しじにつきたり いはひべに
もめんとりたでて いはひつつ わがもふに ひとりごに
★ 秋の萩のを妻として求める鹿こそ、一人子の子にを持っているという。
鹿の子ではないが そのようなたった一人の私の子が草を貫き通して
垂らし、神を祭る壺に木綿の幣をとりつけ垂らし、忌み慎みつつ
心に念ずる。そんなわが子よ。無事であってほしい
鹿児じもの わが独子の 草枕 旅にし行けば
竹珠を しじに貫き垂り いはひべに 木綿取り垂でて
いはひつつ わが思ふに 吾子 真幸くありこそ
★ あきはぎを つまとふしかこしかこそ ひとりごに
こもてりしへし かじものの わがひとりごの くさまくら
たびにしゆけば たけだまを しじにつきたり いはひべに
もめんとりたでて いはひつつ わがもふに ひとりごに
★ 秋の萩のを妻として求める鹿こそ、一人子の子にを持っているという。
鹿の子ではないが そのようなたった一人の私の子が草を貫き通して
垂らし、神を祭る壺に木綿の幣をとりつけ垂らし、忌み慎みつつ
心に念ずる。そんなわが子よ。無事であってほしい
★ うつせみの 世の人となれば 大君の 命畏れみ
磯城島の 倭の国の 石上 布留の里に 紐解かず
丸寝をすれば わが着せる 衣は穢れぬ 見るごとに
恋ひまされど 色に出でば 人知りぬべみ 冬の夜は
明かしも得るを 寝も寝ずに われはそ恋ふる 妹が直香に
★ うつせみの よのひとなれば おおきみの みことかしこみ
しきしまの やまとのくにの いそのかみを ふるさとに
ひもとかず まるねをすれば わがきせるころもはけがれぬ
みるごとに こひまされど いろにいでば ひとしりぬべみ
ふゆのよは あかしもえるを ねもねずに われはそこふる
★ 現実の世の人間だから、大君の御命令を避け難しくかしこんで
磯城島の大和の国は石上の布の里に、紐もとかずごろ寝をすると
私の着ている紐はととかずごろ寝をすると、私の着ている衣は
よれよれになった。それを見るだびに 家の妻を恋しく思う
そぶりになすと人が知ってしまうだろうから、人の寝静まった後
、冬の夜の明かし難い長さを、まんじりともせず私は恋ふることです。
妻の現し身の姿に
巻9-1787 笠金村
磯城島の 倭の国の 石上 布留の里に 紐解かず
丸寝をすれば わが着せる 衣は穢れぬ 見るごとに
恋ひまされど 色に出でば 人知りぬべみ 冬の夜は
明かしも得るを 寝も寝ずに われはそ恋ふる 妹が直香に
★ うつせみの よのひとなれば おおきみの みことかしこみ
しきしまの やまとのくにの いそのかみを ふるさとに
ひもとかず まるねをすれば わがきせるころもはけがれぬ
みるごとに こひまされど いろにいでば ひとしりぬべみ
ふゆのよは あかしもえるを ねもねずに われはそこふる
★ 現実の世の人間だから、大君の御命令を避け難しくかしこんで
磯城島の大和の国は石上の布の里に、紐もとかずごろ寝をすると
私の着ている紐はととかずごろ寝をすると、私の着ている衣は
よれよれになった。それを見るだびに 家の妻を恋しく思う
そぶりになすと人が知ってしまうだろうから、人の寝静まった後
、冬の夜の明かし難い長さを、まんじりともせず私は恋ふることです。
妻の現し身の姿に
巻9-1787 笠金村