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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★たびびとの やどりなにせむ のにしもふらせば 

  わがこをははぐくみ てんのたけむら


★旅人夜宿る野に霜が降りたらわが子を羽でつつんでおくれ。

  空ゆく霜の群よ

   巻9-1791

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★ 秋萩を 妻問ふ鹿こそ 独子に 子持てりしへて

  鹿児じもの わが独子の 草枕 旅にし行けば

  竹珠を しじに貫き垂り いはひべに 木綿取り垂でて

  いはひつつ わが思ふに 吾子 真幸くありこそ

★ あきはぎを つまとふしかこしかこそ ひとりごに

  こもてりしへし かじものの わがひとりごの くさまくら

  たびにしゆけば たけだまを しじにつきたり いはひべに

  もめんとりたでて いはひつつ わがもふに ひとりごに


★ 秋の萩のを妻として求める鹿こそ、一人子の子にを持っているという。

  鹿の子ではないが そのようなたった一人の私の子が草を貫き通して

  垂らし、神を祭る壺に木綿の幣をとりつけ垂らし、忌み慎みつつ

  心に念ずる。そんなわが子よ。無事であってほしい


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★ わぎもこが ゆひてしひもを とかめやも

   たえずたゆとも ただにあふまでに

★ わが妻の結んだ紐をとくなどということがどうしてあろう

  、切れてしまうなら。直接妻の逢うまでの間は

    巻9-1789  笠金村

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★ ふるやまゆ ただにみわたす みやこにそいのねずに

    こふるとおく  あらなくに

★ 布留山から直ちに見渡すことのできる奈良の都に

  向かって寝もやらずに恋ふることです。

  遠いわけでもないのに
       
       巻9-1788  笠金村

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★ うつせみの 世の人となれば 大君の 命畏れみ

  磯城島の 倭の国の 石上 布留の里に 紐解かず

  丸寝をすれば わが着せる 衣は穢れぬ 見るごとに

  恋ひまされど 色に出でば 人知りぬべみ 冬の夜は

  明かしも得るを 寝も寝ずに われはそ恋ふる 妹が直香に


★ うつせみの よのひとなれば おおきみの みことかしこみ

  しきしまの やまとのくにの いそのかみを ふるさとに

  ひもとかず まるねをすれば わがきせるころもはけがれぬ

  みるごとに こひまされど いろにいでば ひとしりぬべみ

  ふゆのよは  あかしもえるを ねもねずに われはそこふる


★ 現実の世の人間だから、大君の御命令を避け難しくかしこんで

  磯城島の大和の国は石上の布の里に、紐もとかずごろ寝をすると

  私の着ている紐はととかずごろ寝をすると、私の着ている衣は

  よれよれになった。それを見るだびに 家の妻を恋しく思う

  そぶりになすと人が知ってしまうだろうから、人の寝静まった後

  、冬の夜の明かし難い長さを、まんじりともせず私は恋ふることです。

  妻の現し身の姿に

       巻9-1787 笠金村

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