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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ 玉桙の 道行く人は あしひきの

  山行き野行き ただうみの
  
  川行き渡り 鯨魚取り 海道の

  畏きや 神の渡は 吹く風も

  和には吹かず 立つ波も

  凡には立たず とゐ波の

  寒れる道を 誰が心

  いたはしとかも 直渡りけむ

  直渡りけむ


★ たまほこの みちゆきひとは あしひきの

  やまゆきのゆき ただうみの

  かわゆきわたり いさなとり うなぢにて

  かしこきや  かみのわたりは ふくかぜも

  のどにはふかず とゐなみの さやれるみちを

  たがこころを  いたはしとかも ただわたりけむ

      巻13-3335

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★ たはごとや ひとのいひつる たまのをの

    ながくとはきみに  いひてしものを


★ たわけたことを人はいったのだろうか。玉の緒の

  ように長くあなたが言ったものを

       巻13-3334

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★ 大和の御命令を尊んで秋対馬の

  大和のを後にし、大伴の御津の海岸から

  大船両楫を一面に貫き、朝の凪に

  水手から かけ声をかけつつ、夕べの

  渚に楫の音を響かせて出発していった

  あなたは、いつ帰ってだろうと

  占をしては実を慎んで祈りつづけらたのに

  途方もないことを 人は言うのだろうか。

  私の心は尽くす筑紫のは言うのだろうか。

  私の心を尽くす筑紫の山の黄葉のように

  死んでしまったらと言う

       巻13-3333

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★ 高山と 海こそは 山ながら か

  かくも現しく 海ながら 然真ならめ

  人は花物そ うつせみの世人


★ たかやまと うみこそは やまながら

  かくもうつくしく うみながら

  しかまさならめ  ひとははなものそ

  うつせみのぴょびと


★ 大君の御命令を尊んで、秋対馬の大和を

  大伴の御津の海岸から大船を渡し、両楫

  を偲んで朝の凪に楫の音を響かせて

  出発していったあなたは、いつ帰って

  あなたは、いつ帰って来られるんだろう。

  占をしては実を慎んで祈り続けたのに

  途方もなくないことを人はいうのだろうか。

  私の心は尽くす筑紫の山の黄葉のように

  死んでしまったとういう。あなたの

  現実の身のことを

     巻13-3333

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★ 高山と 海こそは 山ながら

  かくも現しく 海ながら

  然真ならめ 人は花物そ

  うつせみの世人
 
★ たかやまと うみこそは やまならば

  かくもうるわしく うみながら

  しかまさめならめ  うみながら

  うつせみよひと


★ 高山と海とこそは、山そのままに

  このように現実であり、海そのままに

  このように真実である。だのに、

  人間は花の如きものよ。うつせみの

  世の人間は

     巻13-3332

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