万葉歌手辻友子
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2024/11/28 (Thu)
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雑歌>巻17-3899「海少女 漁り焚く火の おぼほしく 都努の松原 思ほゆるかも
★あまをとめ いざりたくひの おほほしく
つののまつばら おもほゆるかも
★海人の娘たちが夜釣りに焚く火のようにぼんやりと
そこが慕わしい
・漁り焚く火の→漁り火の。夜の
漁で、魚を誘うために船上で焚く
かがりび
・思ほゆるかも→自発しきりにおもわれてならない
巻17-3899
[0回]
2016/01/29 (Fri)
万葉たまゆら
雑歌>巻17-3895 「大船の 上にし居れば 天雲の たどきも知らず 歌乞わが背
★ おおふねの うへにいをれば あまぐもの
たどきもしらず うたこうわがせ
★ 大船の上に揺られていると、天雲のように頼りなく
歌乞わが背
・天雲の→枕詞
巻17-3895
[0回]
2016/01/29 (Fri)
万葉たまゆら
雑歌>巻17-3894「淡路島 門渡る船の 楫間にも われは忘れず 家をしそ思ふ
★ あわぢしま とわたるふねの かぢまにも
われはわすれず いへをしそおもふ
★ 淡路島の海峡を渡る船の、短い楫間にも私は
忘れずに家をしのぶことだ
・門渡る→海峡
・楫間にも→せわしなく、漕ぐ
楫と楫の間
・家をしそ思ふ→故郷の家
「し」「そ」は強意
巻17-3894
[0回]
2016/01/29 (Fri)
万葉たまゆら
雑歌>巻17-3893「昨日こそ 船出はせしか 鯨魚取り 比治の灘 今日見つるかも
★ きのふこそ ふなではせしか いさなとり
ひぢのなだ けふみつるかも
★ 昨日船出を思っていたのに、鯨魚とる比治奇の灘を
今日見ることだ
・磯ごとに→通過していく
・磯の知らなく→「知らなく」は、「知らず」
のク語法。ク語法止めは、詠嘆がある
巻17-3893
[0回]
2016/01/29 (Fri)
万葉たまゆら
雑歌>巻17-3892「磯ごとに 海人の釣船 泊てにけり わが船泊てむ 磯の知らなくに
★いそごとに あまのつりぶね はてにけり
わがふねはてむ いそのしらなくに
★磯々にみな海人の釣船がとまっていることだ。しかし
我々船がとまる磯は知らないだろうか
巻17-3892
[0回]
2016/01/29 (Fri)
万葉たまゆら
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