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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ 琴酒を 押垂小野ゆ いづる水

  少熱くは出でず 寒水の 心もやけに

  思ほゆる 音の少なさ 道に逢はぬかも

  少きよ 道に逢はさば 色着せる 菅笠小笠

  わがうなげる 珠の七条 取り替える

  申さむものを 少き 道に逢はぬかも

★ことさけけを  おしたれのをゆ いづるみず

 ぬくるくはいでず しみずの こころもやけに

  おもほゆる おとのすくなさ みちにあはぬかも

  すくなきよ  みちにあはさば  いろにきせる

  すげがさこがさ わがうなげる たまのななじょう

  とりかえる  もうさむものを  すくなき

   みちにあはぬかも

★ 琴や酒をたずさえてゆく小野を流れてゆく水のように

  生ぬるいのではなくて清水のように心も清々しく思われる

  人に知られる心配もない道で逢いたいなあ。人言が少ないよ。

  その道でお会い下さったら、あなたのもった、采色の菅笠小笠

  と、私が首にかけた七緒の玉とを、お取り替えもいたしましょうものを

  。人言の少ない道で

   ・琴酒→枕詞

   ・音の少なき→人の気配、他人もいない。

   ・色着せる→采色した

   ・我がうなげる→首すじ、うなじ

   ・玉の七つ緒→玉を七緒も

   ・少なき→人音の

         巻17-3875

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★ いゆししを つなぐかかわべの にこぐさの

   みのわかへにさ   ねしこらはも

★ 射られた鹿の跡をたずねて至る川べの

  やわらかい草のように、うら若い身で共に

  寝たあの子よ

   ・「ゆ」受身

   ・「和草」やわらかな若草のこと

   ・「さ寝し子らも」→共寝する意

       巻17ー3874

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★ わがかどに ちどりしばなく おきよおきよ

    わがひとよづま  ひとにしらゆな

★ わが家の門にたくさんの鳥がしきりに鳴いています。

  起きなさい、起きなさい、起きなさい。

  わが一夜の夫よ。他人に知られないで

  ・しば鳴く→数が多いことを示す

  ・一夜夫→一夜かぎりの夫

  ・人に知らゆな→「ゆ」受身

  ・「な」→禁止

        巻17-3873

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★わがかどの えのみもりはむ ももちどり

   ちどりはくれど  きみそきまさぬ

★わが家の門の榎の実をついばんで食べるたくさんの鳥

  鳥はたくさん来るけれどあばたはいらっしゃらない。

 ・榎の実→ニレの木

 ・人の共→自分以外の他人

 ・荒かりしかど→荒々しい若布

 ・和布→柔らかい海藻

      巻17-3872

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★ つのしまは せとのわかめは ひとのうた

   あらかりしかど わがむたはにきわかめ


★ 角島は瀬戸のわかめは他人といると荒々しかったが

  、私といるといっっしょの時は和わらかい藻よ

          巻17-3871

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