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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ほととぎす  なきとよまば  くさとらむ

   はなたちばなを  やとにうえずして

★ほととぎすがやって来て鳴きしきるようになったら、田の草を
  
 とろう。花橘を家に植えるまでもなく

                 大伴家持

    巻19-4172

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★ いもうとを  みずこしの  くにへにへれば

    わがこころどの  わぐるひもなし


★あなたにお逢いすることのなく越中あたりに

 長年過ごしますと安まる日がありません

             大伴家持

  巻19-4173

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★つねひとも  おきつつきくそ  ほととぎす

  このあかときに  きなくはつこへ


★世間なみの人まで起き続けていて聞くものだ。

 ほととぎすがこの夜明けに来て鳴く、その

 初めての声を

             大伴家持

  巻19-4171

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★しらたまの  みがほしきみを   みずひさに

   ひなにしをれば   いけるともなし

★真珠のように見たいと願うあなたと、お逢いせず、

 長くひなに居ると生きた心地もありません

           大伴家持

        巻19-4170

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★ 霍公鳥  来鳴く五月に
 
  咲きにほふ  花橘の

  香ぐわしき  親の御言

  朝暮に  聞かぬ日もまねく

  天離る  夷にし居れば

  あしひきの  山のたをり

  立つ雲を  外のみ見つつ

  嘆く空   安けなくに

  思ふそら  苦しきものを

  奈呉の海人の 潜き取るとふ

  真珠の   見が欲し御面

  直向ひ   見む時までは

  松柏の   栄えいまさね

  尊き吾が君

★ほととぎす  きなくさつきに

 さきにほふ  はなたちばなの

 かぐわしき   おやのみこと

 あさよひに   きかぬひまねく

 あまざかる   ひなしをれば

 あしひきの  やまをたよりに

 たつくもを  よそのみつつ

 なげくそら  やすけなくに

 おもふそら  くるしきものを

 なごのあまの  かづきとるとふ

 しらたまの  みがほしみおもわ

 ただむかひ  みむときまでは

 まつかへの   さかえいまさね

 たふときあがきみ

 ★霍公鳥がやって来て鳴く五月に

  美しく咲く橘の花のように

  かぐわしい親のお言葉を

  聞かない日も多く天離る

  夷にいるので あしひきの
  
  山の窪みに立つ雲を

  外ながら眺めつつ、嘆息もつく

  見も安らかならず、物思いする身も

  辛いものを。奈呉の海の漁師が潜って

  取る真珠のように見たいと願うお顔を
  
  じかに拝見する日までは、松柏の如く

  栄えておいで下さい。尊い母君よ。

           大伴家持

         巻19-4169

  

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