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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ かむなびの  いはせのもりの ほとtぎす けなしのおかに いつかきなかむ

★ 神のいるという石瀬の森のほととぎすよ・・・・毛無しの丘にいつ来て鳴いてくれるのだろうか・・・


                                              志貴皇子   巻8-1466


一応、順番どおりに読んでいるのですが、時々本人の嗜好性により脱線!!

今回は、前回に引き続き、 「志貴皇子」 を、取り上げました。


■ 大原の このいち柴の いつしかと 我が思ふ妹に 今夜逢へるかも

■ おおはらの このいちしばの いつしかと あがおもふいもに こよいあへるかも

■ 大原の盛んに繁っているいち柴のように、あなたへの思いが募り募って、今夜

  とうとう、逢えたことです

                                           志貴皇子   巻4-513

▲ むささびは 木末求むと あしひきの 山の猟師に 逢ひにけるかも

▲ むささびは こぬれもとむと あしひきの やまのさつをに あひにけるかも

▲ むささびは、梢を移ろうとして、山の猟師に出会って捕らまってしまったよ

                                           志貴皇子   巻3-267

★ 葦辺ゆく 鴨の羽交に 霜降りて 寒き夕へは 大和し思ほゆ

★ あしべゆく かものはがいに しもおりて さむきゆうへは やまとしおもほゆ

★ 葦のほとりに漂っていく、鴨の羽がいに霜が降って、身に沁みてくるほど寒い夕暮れは

  故郷の大和の国がしきりと思い出される事です。


そして、CDにも、録音されております。

私が大好きな和歌・・・石ばしる・・・・です。


◎ 石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも

◎ いはばしる たるみのうえの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも

◎ 岩にほとばしる滝の清水のほとりの蕨が、芽をふくらませる春になったことよ


                                      志貴皇子 巻8-1418


志貴皇子の和歌は、万葉集ではこれが全てです。

ちょっとさみしいですね・・・・・

でも、彼の歌は奇をてらわず、そして気品があり、しかも素直である所が、私は大好きです。

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