×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
PR
★わがせこを やまとへやると さよふけて あかときつゆに われたちぬれし
★ 私の愛しい弟を 大和へ送るからと 夜も更けて そのうちに、明け方の露に濡れるまで
立って見送っていました
大伯皇女 巻2-105
あまりにも有名なこの歌は以前にも取り上げましたが、もう一度書きました。
姉であり、伊勢の斎宮であった大伯皇女と、謀反の罪であっという間に死刑に処せられた
姉弟の悲劇はあまうrにも悲しい物語です。
死を予感している姉が、この世で最後と尾思って、暁露に濡れても弟の去った道に
たち続けた思い・・・・運命を呪わずにはいられなかったことでしょう。
■ 二人行けど 行き過ぎ難き 秋山を いかにか君が独り越ゆらむ
■ ふたりいけど いきすぎがたき あきやまを いかにかきみが ひとりこゆらむ
■ 二人で行っても 越えるのが難しい秋の山を あなたはどのような気持ちで、たった独りで
越えているのでしょうか・・・
大伯皇女 巻2-106
露に濡れたまま立ち続けて弟を見送った姉は、死に向かう弟を想い・・・この歌を詠みました・・・
個人の力では抗い難い、運命に翻弄された姉と弟でした。