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★ わがやどの いささむらたけ ふくかぜの おとのかそけき このゆうべかも
★ 我が家の小さな竹林に、秋の風がさやさやと、幽かな音を立てて吹き抜けていく
心に染み入るような淋しい夕方であるなぁ
大伴家持 巻19-4291
ここで、一気に飛んで、後期も終わりに近い巻19、大伴家持の歌を一首、入れてみました。
この和歌は、すでに、作曲をお願いしてオリジナル曲として歌っており、CDにも入っています。
大伴家持は後期の歌い手としてまた、万葉集の編纂にもっとも深く関わった人物として、
当然、特集を組みますが、ひとまず、季節柄、次回10月8日のコンサートでも歌う予定なので
もしもこのブログを読んでコンサートにいらっしゃってくださる方のために、記しておきます。
大伴家持ともなると、繊細かつ優美、また、万葉集にもっとも多くの和歌を残した歌人でもあります。
時代は藤原家の全盛期、衰え行く大友家の行く末を案じながらこの歌を詠んだ事でしょう。
小竹林を吹き抜ける幽かな音に耳を澄ませて、大友家の行く末と重ね合わせたと感じられますね