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★ あしひきの やまのしづくに いもまつと わがたちぬれし やまのしづくに
★ あしひきの山の雫に濡れながら、愛しき貴女を待っていました。山の雫に濡れたままで・・・・・
大津皇子 巻2-107
この和歌もあまりに有名であり、以前にも書きましたが、大好きなのでまた書きます。
山のしづくに・・・と、二度も歌っている・・たち続けたまま木々の葉から滴り落ちる雫に濡れたまま、
来ぬ相手を待ち続ける大津皇子・・・・滴り落ちる山の雫・・のような、大津皇子の心が伝わってきます。
大津皇子は天武天皇の第3皇子で、次期天皇と期待された方でしたが、異母兄弟の草壁皇子側
の策略により、謀反の罪で死刑になりました。
返歌
■ 吾を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに ならましものを
■ あをまつと きみがぬれけむ あしひきの やまのしづくに ならましものを
■ 私を待って貴方がお濡れになった あしひきの山のしづくに 私はなりたいものです
石川郎女 巻2-108
石川郎女が、一枚上手という感じでしょうか・・・貴方が濡れて私を待っていた、その山のしづくに
私はなりたい・・・・私が男性だったら、ぐっときますね・・・・いかがでしょうか?男性諸氏
ところで、二度この歌を書いたところで、ある話を知ってしまいました。
もしかしたら、石川郎女は草壁皇子の愛人であったかもというのです。
ショック!!
ということは、大津皇子の謀反罪による死刑に石川郎女が関係していたかもしれません。