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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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ハンセン病患者を、診療していた中村 哲医師は、

2010年の大洪水で、ハンセン病だけでなく、

洪水被害によっって次々と起こる感染症、

デボラ熱・コレラで、亡くなる多くの人々・・・


戦乱の影響で、実際的な診療所は一箇所となり

その診療所に子供を抱いて、干ばつにあえぎながら、

死の行進を続けた母と幼い子供・・・・若い母親の胸で

乳児が次々と死んで行く・・・中村医師はそのとき、

「きれいな水さえあれば・・・」と、思った・・・と、講演の中で

たった一回だけ、うっすらと涙を浮かべ声を詰まらせた。


アフガニスタンの、広がって行く干ばつによる砂漠化、そして、

各国の内政干渉とも思われる、戦乱の影響・・・・私が、テレビで見る

アフガニスタンとは全く違う真の現状がそこには、あった。


国民は、荒っぽく、常に戦いを好み、訪れるのが、恐ろしい国・・・

それが、平凡な私の感想だった。


しかし、それは、違っていた。

実際に、アフガニスタンの砂漠の中で、ボランティア(と、ここでは、わかりやすく

書かせていただく)を「行為」している人の心の目線は、全く違っていた。


アフガニスタンの多くの人々は・・・いや、多くの人が貧しいアフガニスタンの人々は

砂漠での、生活で本当は何を望んでいたか・・・・それは、実に人間的な当たり前の

事だった。


一日3度の食事がきちんと食べられて、家族と共に暮らせる・・・ただ、それだけ

だったのだ。


彼らは、何も好き好んで闘っているわけではないのだ・・・私は、初めてその事を

知った。人間として、当たり前の生活をしたい・・・そのために、中村 哲医師は

働き続けたのだった。

タリバン派と、反タリバン派に分かれて、闘っている場面ばかりを

日本のマスコミはこぞって、報道する。アフガニスタンの本当の現状を知り

マスコミとは、こういう浅薄な人たちの

集まりなのか・・・・と私は失望を感じた。


アフガニスタンのほんの、一部の富裕層は、日本のお金持ちとは比べ物にならない。

病気になれば自家用飛行機で、高度な医療を提供できる、米国・日本・・・どこにでも

すぐさま、飛んで行き、病気を治すことが出来るのだ。

私は、全くそんなことも知らなかった。


だから、医療のボランティアなど富裕層には何の関係も無い話なのだ。

発展途上国の多くがそうであるように、アフガニスタンも、ほんの僅かなとんでもない

金持ちと、凄まじく多い貧民の集まりなのだ。


そして、その人々が、家族と三度の食事をきちんと食べて、幸せに暮らしたい・・と言う

当たり前の望みの為に、中村 哲医師は動いたのだった。


本当に、「行為」している人の言葉は、小さいながらも「行為」している人の魂まで

きちんと届くのだ。エセボランティアや、興味本位で講演に来た人には、

伝わらない・・・・それは、「行為」するもの同士が、多くを語らずとも、

解りあえる・・・特別のものだった。


後で知ったことだが、様々な有名政治家や有名人が来ていたらしい。

実際、私の隣は、社民党の福島瑞穂氏だったし、澤地久恵氏もいらしていた。

偶然だったが、少しお話もした。

その事は、後で、補足として、書く事にしよう。


私が、この偶々訪ねた、講演会で受けた心の衝撃を

まず、書きたいから・・・    続く


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