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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★あおやぎの いとよりかくる はるしもぞ

   みだれてはなの ほころびにける

★ 柳は青々として、糸をよって布を織っているような

  春であることです。桜は風に乱れて、つぼみが

  ほころんでいる。

          貫之

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★ わがせこが ころもはるさめ ふるごとに

    のべのみどりぞ いろまさりける

★ 冬が過ぎて、夫の冬着の洗い張りをする季節。時々

  春雨が降る。そのたびごとに、野辺の緑がひときわ

  色を深めてゆく

                貫之

春になると冬の着物を、洗い張りして、仕立て直す。妻の

役目である。「洗い張り」の「張り」と「春」を掛けている。

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★ときはなる まつのみどりも はるくれば

   いまひとしほの  いろまさりけり

★ 一年を通じて色を変えないはずの松の緑も

 春になると、いっそう鮮やかに色が冴えわたる

       源宗干朝臣(みなもとのむねゆいあそむ)

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★ はるのきる かすみのころも ぬきをうすみ

    やまかぜにこそ  みだるべらなれ

★ 春の女神が身にまとっている霞の衣は、横糸が弱いので

  山風に吹かれて、いまにも乱れそうです。

             在原行平朝臣(ありはらのゆきひらのあそむ)

 ・~べらなれ→~しそうだ。

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★ かすがのの わかなつみにや しろたへの

     そでふりはへて ひとのゆくらむ

★春日野に若菜を摘みに行くのだろうか。真っ白な

 袖を振りながら、人々がせっせと出かけるよ

            貫之

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