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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ゆきのうちに はるはきにけり うぐひすの

    こほれるなみだ  いまやとくらむ

★ 雪が残って景色はまだ冬のままなのに、暦の

  上では春になった。山深く冬に堪えていた鶯の

  涙は寒さに凍っていたが、今やそれも解けて

  まもなく美しい声で鳴き始めるだろう

          二條后の御歌

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★ あらがねの地にしては、すさのをのみことよりぞ

  おこりける。ちはやぶる神世には、歌の文字も定まらず

  、素直にして、言の心わきがたかりけらし。人の世となりて

  すさのをのみことよりぞ、三十文字あまり一文字は読みける

★地上では、すさのをのみことより、起こりました。神世には

 歌の文字数も定まらず、素直で歌意も理解しにくかったようである。

 人の世となって、すさのをのみことより、五七五七七の歌は詠まれた

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★ はるがすみ たてるやいづこ みよしのの

    よしののやまに ゆきはふりつつ

★ もう立春もすんで、春になったというのに、

  春霞はどこに立っているだろう。

  ここ吉野山では雪が降り続いて、まったく冬と

  変わらない

           よみ人知らず

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★しかれども 世に伝わることは、ひさかたの天にしては

 下照姫にはじまり、
  
    下照姫とは、天稚御子の妻なり。兄の神の形、丘、谷に

    映りてかがやくをよめるえびすうたなるべし。これらは、文字の

    数も定まらず、歌の様にもあらぬことどもなり。

★ そうではあるが、後世にのこされている歌としては、ひさかたの天上

  では下照姫に始まり

     下照姫とは、あめのわかひこの妻である。兄の神の御姿が

     丘や谷に映ってかがやいているのを詠んだえびすうたである。
  
     これらは、和歌としての文字の数も定まらず、歌の様でもない

     ようである

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★そでひちて むすびしみずの こおれるを

   はるたつきょうの  かぜやとくらむ

★ 袖の濡れるのもいとわず手で掬った、あの水は

  冬の間は凍ってしまっていた。しかしそれも、

 立春の今日の風がとかしてくれているだろう。

              紀貫之

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