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★やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、
見るもの聞くものにつけて、言ひ出だせるなり。花に鳴く鶯、水にすむ
蛙の声をきけば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
力をも入れずして、天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ
男女の中をもやはらげ、猛きもののふの心をも慰むるは歌なり。
この歌、天地ひらけ初まりける時より出できにけり。
★やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなけりける
よのなかにあるひと、ことわざしげきものなれば、こころにおもふことを
みるものきくものにつけて、いひいだせるなり。はなになくうぐひす、
みずにすむかわづのこえをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。
ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めにみえぬおにがみをもあはれとおもはせ
おとこおんなのなかをもやはらげ、たけきもののふのこころをもなぐさむるはうたなり
この歌、天地開けはじまりけるときよりいできにけり。
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、
見るもの聞くものにつけて、言ひ出だせるなり。花に鳴く鶯、水にすむ
蛙の声をきけば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
力をも入れずして、天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ
男女の中をもやはらげ、猛きもののふの心をも慰むるは歌なり。
この歌、天地ひらけ初まりける時より出できにけり。
★やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなけりける
よのなかにあるひと、ことわざしげきものなれば、こころにおもふことを
みるものきくものにつけて、いひいだせるなり。はなになくうぐひす、
みずにすむかわづのこえをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。
ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めにみえぬおにがみをもあはれとおもはせ
おとこおんなのなかをもやはらげ、たけきもののふのこころをもなぐさむるはうたなり
この歌、天地開けはじまりけるときよりいできにけり。