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★天地の 神は無かれや 美しき
わが妻離る 光る神 鳴りはた少女
携はり 共にあらむと 思ひしに
情違ひぬ 言はむすべ 為むすべしらに
木綿たすき 肩に取り掛け 倭文幣を
手に取り持ちて な離けそと われは祈れど
枕きて寝し 妹が手本は 雲にたなびく
★あめつちの かみはなかれや うつくしき
わがつまさかる ひかるかみ なりはたおとめ
たづさはり ともにあらむと おもひしに
こころたがひぬ いはむすべ せむすべしらに
ゆふたすき かたにとりかけ しつぬさを
てにとりもちて なさけそと われはいのれど
まきてねし いもがたもとは くもにたなびく
★天地の神がいないからか、私の愛しい妻は遠く
去ってしまった。稲妻の鳴りはためく少女よ
手を取り合って いっしょにいようと思って
いた気持は違ってしまった。どう言い表し
どうすればよいか、その方法も知らず、木綿の
襷を肩から結び、倭文布の幣を持って行って
しまわないでくれと、祈るのだが、枕として寝た
妻の手本の袖は、雲となってたなびくことよ
巻19-4236
わが妻離る 光る神 鳴りはた少女
携はり 共にあらむと 思ひしに
情違ひぬ 言はむすべ 為むすべしらに
木綿たすき 肩に取り掛け 倭文幣を
手に取り持ちて な離けそと われは祈れど
枕きて寝し 妹が手本は 雲にたなびく
★あめつちの かみはなかれや うつくしき
わがつまさかる ひかるかみ なりはたおとめ
たづさはり ともにあらむと おもひしに
こころたがひぬ いはむすべ せむすべしらに
ゆふたすき かたにとりかけ しつぬさを
てにとりもちて なさけそと われはいのれど
まきてねし いもがたもとは くもにたなびく
★天地の神がいないからか、私の愛しい妻は遠く
去ってしまった。稲妻の鳴りはためく少女よ
手を取り合って いっしょにいようと思って
いた気持は違ってしまった。どう言い表し
どうすればよいか、その方法も知らず、木綿の
襷を肩から結び、倭文布の幣を持って行って
しまわないでくれと、祈るのだが、枕として寝た
妻の手本の袖は、雲となってたなびくことよ
巻19-4236