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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ そらみつ 大和の国 あをによし

  奈良の都ゆ 押し照る 難波に下り

  住吉の 御津の船乗り  直渡り

  日の入る国に 遣はさゆ 

  わが背の君を 懸けまくも

  ゆゆし畏き  住吉の

  わが大御神  船の舳

  領き坐し  船どもに

  み立ちいまして さし寄らむ

  磯の埼埼  漕ぎ泊てむ

  泊泊に   荒き風

  波に遇はせず  平けく

  率いて帰りませ  本の国家に

★ そらみつ   やまとのくに

  あをによし  ならのみやこゆ

  おしてる    なにわにくだり

  すみのえの   みつにふなのり

  ただわたり    ひのいるくにに

  つかはさゆ   わがせのきみを

  かけまくの   ゆゆしかしこし

  すみのえの   わがおほみかみ

  ふなのへに   うしきいまし

  ふなどののに   みたちいまして

  さしよらむ   いそのさきざき

  こぎはてむ   とまりとまりに

  あらきかぜ   なみにあわせず

  たひらけく   ゐてかえりませ

  もとのみかどに

★ そらみつ大和の国の あおによし

  奈良の都から 押し照る難波に下り

  住吉の御津で船に乗って まっすぐに

  海を渡って日が没する国に派遣される

  わが君を口にするのもはばかられる

  恐れ多い住吉のわが大君たちよ、

  船の先に鎮ずまりし  船の後に

  お立ちくださって、船が泊まる

  港々に到るまで、荒い波に逢わせない様にして

  無事におつれ帰りください。本国に

     ・そらみつ→枕詞
     ・あおによし→枕詞

    巻19-4245

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★ あらたまの  としのをながく  わがもへる

   こらにこふべき  つきちかづきぬ

★ あらたまの年月を長く思って来た妻を恋して

  つらく思う月が、近づいて来ました。

               藤原清河

   巻19-4244

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★ すみのえに  いつくはふが かみごとと

   ゆくともくとも  ふねははやけむ

★ 住吉に神を祭る神主の告げる神言のとおり

  行きも帰りも、船は早いでしょう

             多治比土作

  巻19-4243

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★あまくもの  さきかへりなむ  ものゆへに

   おもひそあがする  わかれかなしみ

★天雲のように、遠く往き来するだろうものだから

 、物思いをする。別れが悲しいので

              藤原仲麻呂

  巻19-4242

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★ かすがのに いつくみもろの  うめのはな

  さけてありえて  かへりくるまで

★ 春日野に祭る社の梅の花よ。咲き誇りつつ

  待っていよ。わたしが帰って来るまで

           藤原清河

   巻19-4241

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