★あきのはな　　たねだねにありと　　いろごとに

　　　　　みしあきらむる　　　けふのたふとさ

★師宴にはべって予測をしたときに作って置いた歌。

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★　秋対馬　　大和の国を

　天雲に　　　船浮かべ

　とのにへに　真櫂貫く

　い漕ぎつつ　国み為して

　天降り坐し　掃ひ言向け

　千代かさね　いやつぎつぎに

　知らしける　　天の日嗣と

　神ながら　　　わが大君の

　天の下　　　治め賜えば

　物部の　　　八十共の緒の

　撫で賜ひ　　斎へ思ゆ

　食国を　　　四方の人をも

　遣ぶさはず　　恵み給う

　古昔ゆ　　　　無かりし端

　旅まねく　　　申し給ひぬ

　手共御代と　　事なき御代と
　
　天地　　　　　日月と共に

　万世に　　　記し続がむそ

　やすみしし　　わご大君

　秋の花　　　しが色々に

　見し賜ひ　　明め賜ひ

　酒宴　　　栄ゆる今日の

　あやに貴とさ

★あきづしま　　やまとのくにを

　あまくもに　　　いわふねうかべ

　ともにへに　　まかいしじぬき

　いこぎつつ　　あまもりまし

　はらいことむけ　　ちよかさね

　いやつぎつぎに　　しらしける

　あまのひつぎと　　かむながら

　わごおおきみの　　てんのした

　おさめたまへば　　もののふの

　やそとものをを　　なでたまひ

　ととのへたまひ　　　をすくにの

　よものひとをも　　あびさはず

　いにしへゆ　　　　　なかりししるし　

　たぶまねく　　もをしたまへぬ　　

　ことなきみよと　　あめつちと

　ひつきとともに　　よろづよに

　しるしつがむそ　　やすみしし

　わごおおきみ　　あきのはな

　しがいろいろに　　めしたまひ

　あきらめたまひ　　さかみづき

　さかえるけふの　あたにたふとさ

　

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★　たちていて　　まてどくらさね　いでてこし

　　　きみにここに　　あひかざしつるあき

★立ったり坐ったりして待っていたのに待ちかねて出発

　してきた君と此処で逢い、挿頭にした萩よ

　　　　　　　　　　　　　　　　　久米広縄

　　　巻19-4235

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★　きみがいへに　　うえたるはぎの　はつはなを

　　　　おりてかざさな　　たびわかるどち

★　わが友の家に植えた萩の初花を手折って

　　さあ挿頭にしよう。旅立ち別れてゆくどうし

　　　　巻19－4252

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★たまほこの　　みちにいでたち　　ゆくわれは

　　　きみがこととを　　　　おひてしゆかむ

★玉鉾の道を都へ行く私は、あなたの業績も携えて行こう

　　　　　　　　　　　　・玉鉾の→枕詞

　　　　　　　　　　　　　　　大伴家持

　　　巻19－4251

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