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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あまざかる ひなのあらのに きみをおきて おもひつつあれば いけりともなし

★ 天遠く、夷(ひな)の荒れ野にあなたを置いて、恋い慕い続けていると生きた心地もしません。

                                 巻2-227    作者詳(つまび)らかならず

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自宅近くの、白旗神社に上る道の両脇に、紅梅と白梅があります。

紅白二本の対照が美しく、つい見とれてしまいます・・・

この紅梅白梅は、近くのどの梅よりも早く蕾をほころばせるのです。

色の少ない冬の景色から・・・春を予感させる・・・紅梅・白梅・・・・が、街の風景に彩りを添える頃

になると、やれやれ、やっと暖かくなるんだなぁと、気持ちもほんの少し緩みます・・・・

空気の中にも・・春の予感が、浮んでいます・・・ほっとしますね・・・

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★ あらなみに よりくるたまを まくらおき われここにありと たれかつげなむ

★ 荒波に乗って、寄って来る玉を枕辺に置いて、わたしがここに居るという事を、誰か知らせてくれたでしょうか?

                                     巻2-226  丹比真人(たぢひのまひと)

先の2首に応えて、亡くなった柿本人麻呂の意に添って、作られた歌です。

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★ かもやまの いわねしまける われをかも しらにといもが まちつつあるらむ

★ 鴨山の岩を枕にして、死のうとしている私のことを、何も知らずに妻は待ち続けるだろう

                                     巻2-223  柿本人麻呂

柿本人麻呂の石見国に在りて臨死(みまからむとせし時に、自ら(みずか)傷みて作れる歌一首

鴨山は所在不明で神山、神奈備山などの多説ありますが、どちらしても高貴な山・・・とう意味を

持ちます。

人麻呂は刑死説、行き倒れ説などありますが、定説はありません。

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★ ただのあひは あひかつましじ いしかはに くもたちわたれ みつつしのはむ

★ じかにお逢いする事は、もうかなわない事でしょう・・・・石川の雲よ、立ち上り渡ってください

  その雲をあなたと思って見つつ偲びましょう・・・・    

                                  巻2-225  依羅娘子(よさみのをとめ)

雲は、愛する人そのものであり、その人の心であり、息であり、言葉である・・・・この時代の、想像力

の豊かさ、繊細な感性に驚かされます。

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