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★ 秋山の美しく色づくような妻・・・しなうような竹のような子らは、どのように
思っていたのでしょうか・・・たく縄のように長い命を、朝露がおりて夕方には消えるように、
夕霧が立って、朝には消えるように・・・梓の弓の音のように噂には聞いていましたが、
おぼろげにしか見た事が無いのが、残念ですが・・布を重ねるように、手枕を交わして、
剣や大刀のように、身体を寄せ合って寝た、若草のような夫は、寂しく寝ているのだろう・・・
死を悔やんで思い恋慕っているだろう・・・
寿命を全うせずに死んでいったわが子のことを・・・朝露のように・・夕霧のように・・・
巻2-217 柿本人麻呂
臣下と采女の結婚は禁止されており、悲劇の物語の鎮魂歌です。
思っていたのでしょうか・・・たく縄のように長い命を、朝露がおりて夕方には消えるように、
夕霧が立って、朝には消えるように・・・梓の弓の音のように噂には聞いていましたが、
おぼろげにしか見た事が無いのが、残念ですが・・布を重ねるように、手枕を交わして、
剣や大刀のように、身体を寄せ合って寝た、若草のような夫は、寂しく寝ているのだろう・・・
死を悔やんで思い恋慕っているだろう・・・
寿命を全うせずに死んでいったわが子のことを・・・朝露のように・・夕霧のように・・・
巻2-217 柿本人麻呂
臣下と采女の結婚は禁止されており、悲劇の物語の鎮魂歌です。
★ 秋山の したへる妹 なよ竹の とをよる子らは いかさまに 思ひをれか 栲縄の 長き命を
露こそは 朝に置きて 夕は 消ゆと言へ 霧こそは 夕に立ちて 朝は 失すと言へ 梓弓
音聞くわれも おほに見し 事悔しきを 敷栲の 手枕まきて 剣刀 身に副へ寝けむ
若草の その夫の子は さぶしみか 思ひて寝らむ 悔しみか 思ひ恋ふらむ
時ならず 過ぎにし子らが 朝露のごと 夕霧のごと
★ あきやまの したへるいも なよたけの とをよるこらは いかさまに おもひをれか
たくなはの ながきいのちを つゆこそは あしたにおきて ゆふへは きゆといへ
きりこそは ゆふへにたちて あしたは うすといへ あづさゆみ おときくわれも
おほにみし ことくやしきを しきたへの たまくらまきて つるぎたち みにそへねけむ
わかくさの そのつまのこは さぶしみか おもひてねらむ くやしみか おもひこふらむ
ときならず すぎにしこらが あさつゆのごと ゆうぎりのごと
巻2-217 柿本人麻呂
吉備の津の采女(うねめ)の死(みまか)りし時に、柿本人麻呂の作れる歌一首併せて短歌
と、あります。
露こそは 朝に置きて 夕は 消ゆと言へ 霧こそは 夕に立ちて 朝は 失すと言へ 梓弓
音聞くわれも おほに見し 事悔しきを 敷栲の 手枕まきて 剣刀 身に副へ寝けむ
若草の その夫の子は さぶしみか 思ひて寝らむ 悔しみか 思ひ恋ふらむ
時ならず 過ぎにし子らが 朝露のごと 夕霧のごと
★ あきやまの したへるいも なよたけの とをよるこらは いかさまに おもひをれか
たくなはの ながきいのちを つゆこそは あしたにおきて ゆふへは きゆといへ
きりこそは ゆふへにたちて あしたは うすといへ あづさゆみ おときくわれも
おほにみし ことくやしきを しきたへの たまくらまきて つるぎたち みにそへねけむ
わかくさの そのつまのこは さぶしみか おもひてねらむ くやしみか おもひこふらむ
ときならず すぎにしこらが あさつゆのごと ゆうぎりのごと
巻2-217 柿本人麻呂
吉備の津の采女(うねめ)の死(みまか)りし時に、柿本人麻呂の作れる歌一首併せて短歌
と、あります。