★ もみぢばの ちりゆくなへに たまづさの つかひをみれば あひしひおもほゆ
★ 黄葉が散りゆく景色とともに、死を告げる使者の訪れを受け取ると、妻と逢った日が思われて
なりません・・・・
巻2-209 柿本人麻呂
巻2-208と共に、長歌に添えられた短歌2首です。
1首目は、妻の死を受け入れる事が出来ない自分の苦悩・・・そして、この2首目は、
黄葉(もみぢ)の散り行く景色に心を映しながら、妻の死を受け入れていく心の様子が歌われています。
心象風景は自然のさまにそのまま、投影されていきます・・・・・
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