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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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わたしは、大和言葉である日本語の歌を、例えば、昭和歌謡・わらべ歌・そして、万葉集を歌にしたものを歌います。

日本は言霊の国と言われています・・・それは、音霊に繋がっていきます。
日本語の歌をその音(おん)に拘って歌うこと・・・力を持つ歌い継がれたメロディーの曲を、.美しい日本語で歌うことが強いては、大和心を伝える事になると感じたからです。それは、何々しましょう・・・という伝わり方ではなく・・・ダイレクトに心に響きます。


① 私は西洋音楽出身者ですが、西洋音楽の中の声楽を学ぶ上で、なぜ、みんな日本人なのに、日本語の歌の歌詞や情感が無くなっているのだろうか・・・と感じました。日本の歌で有名な鮫島さんでさえ、日本語が特に高音部になると、母音の響きが全部曖昧な「う」とも、「お」とも、つかぬ響きになるため、ただ、声の響きだけを楽しむならよいのですが、(多くの外国曲は正直言って、よほどの人でないと、歌詞の意味を全部把握して聞いている人はいませんから、ひびき・・・でよいのです)
日本人が日本の歌を聞くのに歌詞がわからないなどという事があってよいの?と考えました。

これは、長い間私を悩ませました・・・多くの日本の声楽家はオペラアリアやリートなどをさせて、母国語である日本の歌は結構、適当で後回しになることが多いのです。
たとえば、音量が無い人は、日本歌曲ね・・・みたいな・・・

奏楽堂での日本歌曲コンクールなどが開催されるようになって何故か不思議な事に、
低位置にあった日本歌曲の地位は向上しました・・・が、コンクール入賞者の実態は某G大のキャリア付けに位置しているのが実態です。

私は、これを声楽を教える上での日本の声楽教育の欠陥だと感じます。

② 日本の大学には、声楽を音楽的に教える方と、ボイストレーナーとが、専門職として、分かれていないのです。これは、致命的です。

そういう日本声楽の実態の中で、日本語を美しく歌うために、西洋音楽の日本語を発音する上での弊害を受けないように、気をつけてきました。勿論、西洋で学ぶの声楽トレーニングは、ボイストレーナーがいて、勉強になることが沢山ありますが、あくまで西洋音楽のための発声であり、ボイストレーニングなのです。

日本の声楽家が年を取り、音量が出なくなって、日本歌曲に戻って歌う時、歌詞が全くもってわからないということが、度々ありました。薄い胸郭の貧弱な体の日本人が西洋的な声を出すための訓練のために、日本語がおかしく発音されるようになるのです。無理を長い事、体や声帯に強いてきたためです。

ある日本語に感受性の強い作家の方に、東敦子さんの日本歌曲のCDをお聞かせいたしましたら、これは、何語の歌ですか?とまじめに質問され、ショックを受けました。

日本人であるなら、まず母国語を美しい響きで、マイクも通さず、響かせる事・・・これが、私の
第一の目標です。

明日は何故万葉歌・・・です。

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