★ あきやまの もみぢしげみ まとひぬる いもをもとめむ やまぢしらずも
★ 秋山の黄葉が繁っているので、道に迷っている妻を探そうとしても、山道を知らないことです
巻2-208 柿本人麻呂
古代、人が亡くなると、しばらくは山に留まる、山に帰る、雲に隠れるなどと、言われていました。
人は亡くなると自然に帰る・・と、考えられていたからです。
人そのものは、自然の一部ですから、
母なる自然に帰るという発想は、当たり前の事だと思います。
妻の死をまだ受け入れられない・・・・でも、どうする事も出来ないわが身のふがいなさ・・・・
癒されない心の悲しみが伝わってきます。
[2回]