そうは、思いたくない。しかし、二つの現実を見た。

一つは、自動車事故を起こした人が、警察とやり取りをしていた。

そういう場所は、気の毒そうにみんな通る。私もよく見るが、娘とかわいそうだねぇ

といいながら、通り過ぎる。ある事故のとき、そこを通りかかった老人が、実に

うれしそうに（私には、そう見えた・・人の不幸を喜ぶように）「事故ったの？」と

にやにやと笑って通り過ぎる。

なんという老人だ。何十年も生きてそんな、人間性しか育たなかったのか・・・私は

本気でそう思った・・・そう、事故ったのは私である。


もうひとつ、バスに乗っていた。小さな赤ちゃんを連れたママが、ベビーカーに

乗ってぐずっている赤ちゃんを、なだめようと、お菓子を出したり、苦労していた。

私も覚えがある。でも、バスに響き渡るような声で泣いていたわけでもない。

ただ、ぐずっていただけだ。私は、母親の周りに気を使う心理がわかり、大変だなぁ

と、見ていた。すると、ちかくに座っていたじっちゃんが、舌打ちすると、「うっるせ

ぇなぁ」と、何回か言って母親を睨みつけた。

なんて、心が狭いのだろうか・・・・もちろん、おばぁちゃんなどは、気にしなくてい

いよ。みんな通った道だから・・と、言ってくれる人もいる。


結論としては、男性は年をとると思考の柔軟性を保つのが非常に難しくなる・・・とい

うことだ。世の中の、男性方、お気をつけあそばせ・・・

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