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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★わがせこを やまとへやると さよふけて あかときつゆに われたちぬれし

★ 私の愛しい弟を 大和へ送るからと 夜も更けて そのうちに、明け方の露に濡れるまで

   立って見送っていました


                                           大伯皇女  巻2-105

あまりにも有名なこの歌は以前にも取り上げましたが、もう一度書きました。

姉であり、伊勢の斎宮であった大伯皇女と、謀反の罪であっという間に死刑に処せられた

姉弟の悲劇はあまうrにも悲しい物語です。

死を予感している姉が、この世で最後と尾思って、暁露に濡れても弟の去った道に

たち続けた思い・・・・運命を呪わずにはいられなかったことでしょう。

■ 二人行けど 行き過ぎ難き 秋山を いかにか君が独り越ゆらむ

■ ふたりいけど いきすぎがたき あきやまを いかにかきみが ひとりこゆらむ

■ 二人で行っても 越えるのが難しい秋の山を あなたはどのような気持ちで、たった独りで

  越えているのでしょうか・・・

                                      大伯皇女    巻2-106


露に濡れたまま立ち続けて弟を見送った姉は、死に向かう弟を想い・・・この歌を詠みました・・・

個人の力では抗い難い、運命に翻弄された姉と弟でした。

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