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★ ちはやひと うぢのわたりの せをはやみ
あはずこそあれ のちもわがつま
★ ちはや人の宇治の渡り場の瀬が早いので
今は逢わずにこそいるが、後々までわが妻と
思うよ。
巻11－2428 柿本人麻呂歌集
ちはや人→枕詞
あはずこそあれ のちもわがつま
★ ちはや人の宇治の渡り場の瀬が早いので
今は逢わずにこそいるが、後々までわが妻と
思うよ。
巻11－2428 柿本人麻呂歌集
ちはや人→枕詞
[0回]
★ うぢかはの せぜのしきなみ しくしくに
いもはこころに のりにけるかも
★ 宇治川の瀬にしきりに重なって寄せる波のように
幾重にもあの子は私の心に乗りかかってしまったことです。
巻11－2427 柿本人麻呂歌集
しくしくに→しきりに、後から後から
いもはこころに のりにけるかも
★ 宇治川の瀬にしきりに重なって寄せる波のように
幾重にもあの子は私の心に乗りかかってしまったことです。
巻11－2427 柿本人麻呂歌集
しくしくに→しきりに、後から後から
[1回]
★ とおやまに かすみたなびき いやとほに
いもがめみずて われこひにけり
★ 遠山に霞がたなびいてますます遠く感じられるように、
いよいよ遠く妻の顔を見ずにいて、私は恋しくてたまらなくなってしまいました
巻11－2426 柿本人麻呂歌集
いもがめみずて われこひにけり
★ 遠山に霞がたなびいてますます遠く感じられるように、
いよいよ遠く妻の顔を見ずにいて、私は恋しくてたまらなくなってしまいました
巻11－2426 柿本人麻呂歌集
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★ やましなの こはたのやまは うまはあれど
かちゆわがこし なをおもひかねて
★ 山科の木幡の山は馬で越えるのが便利ですが
近道を徒歩で苦労してやってきました。
あなたへの思慕に堪えかねて
巻11－2425
かちゆわがこし なをおもひかねて
★ 山科の木幡の山は馬で越えるのが便利ですが
近道を徒歩で苦労してやってきました。
あなたへの思慕に堪えかねて
巻11－2425
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★ ひもかがみ のとかのやまの たがゆゑか
きみきませるに ひもとかずねむ
★ 紐鏡の能登香の山ではないが、他の誰の為といって
あなたがおいでになっているのに、紐も解かずに
寝たりするでしょうか
巻11－2424
きみきませるに ひもとかずねむ
★ 紐鏡の能登香の山ではないが、他の誰の為といって
あなたがおいでになっているのに、紐も解かずに
寝たりするでしょうか
巻11－2424
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