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★ うぐひすの かよふかきねの うのはなの
うきことあれや きみがきまさぬ
★ 鶯の通ってくる卯の花ではないけれど、
憂きことがあるからなのか・・・あの方が
おいでにならない
巻10－1988 花に寄せたる
うきことあれや きみがきまさぬ
★ 鶯の通ってくる卯の花ではないけれど、
憂きことがあるからなのか・・・あの方が
おいでにならない
巻10－1988 花に寄せたる
[1回]
★ かたよりに いとをそわがよる
わがせこが はなたちばなを ぬかむとおもひて
★ 片思いのまま、片よりに私はよっている。わが背の君の
花橘を薬玉に貫き通そうと思って。
巻10－1987 花に寄せたる
わがせこが はなたちばなを ぬかむとおもひて
★ 片思いのまま、片よりに私はよっている。わが背の君の
花橘を薬玉に貫き通そうと思って。
巻10－1987 花に寄せたる
[0回]
★ われのみや かくこひすらむ かきつばた
につらふいもは いかにあるらむ
★ 私だけがこのように恋しているのだろうか。
杜若のように、丹の頬のあの子はどうでしょうか
巻１０－1986 草に寄せたる
につらふいもは いかにあるらむ
★ 私だけがこのように恋しているのだろうか。
杜若のように、丹の頬のあの子はどうでしょうか
巻１０－1986 草に寄せたる
[0回]
★ まくずはふ なつののしげく かくこひは
まことわがいのち つねならめやも
★ 美しい葛の這い広がる夏の野の草が繁るように
これほど恋うていたなら、本当に私の命はどうなってしまうのだろうか
巻10－1985 草に寄せたる
まことわがいのち つねならめやも
★ 美しい葛の這い広がる夏の野の草が繁るように
これほど恋うていたなら、本当に私の命はどうなってしまうのだろうか
巻10－1985 草に寄せたる
[0回]
★ このころの こひのしげけく
なつくさの かりはらへども おひしくごとし
★ 近頃の恋心が激しいのは、夏草がいくら刈り取っても
次々と生えてくるようなものです。
巻10－1984 草に寄せたる
なつくさの かりはらへども おひしくごとし
★ 近頃の恋心が激しいのは、夏草がいくら刈り取っても
次々と生えてくるようなものです。
巻10－1984 草に寄せたる
[0回]