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★ ひとごとは しましわぎもこ つなでひく
うみゆまさりて ふかくしそおもふ
★ 人の噂は少しの間のことです。いとしいひとよ
綱手で船を引く海よりもまして深く思うことです。
巻11－2438 柿本人麻呂歌集
うみゆまさりて ふかくしそおもふ
★ 人の噂は少しの間のことです。いとしいひとよ
綱手で船を引く海よりもまして深く思うことです。
巻11－2438 柿本人麻呂歌集
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★おきつもを かくさふなみの いほへなみ
ちへしくしくに こひわたるかも
★ 沖の藻を繰り返し隠す五百重波のように、
千重に重なるほど慕い続けていることです
巻11－2437 柿本人麻呂歌集
ちへしくしくに こひわたるかも
★ 沖の藻を繰り返し隠す五百重波のように、
千重に重なるほど慕い続けていることです
巻11－2437 柿本人麻呂歌集
[0回]
★ おほぶねの かとりのうみに いかりおろし
いかなるひとか ものおもはざらむ
★ 大船が香取の海に、碇をおろすように
どんな人でも ゆったりと物を思わずにいられるでしょうか？
巻11－2436 柿本人麻呂歌集
いかなるひとか ものおもはざらむ
★ 大船が香取の海に、碇をおろすように
どんな人でも ゆったりと物を思わずにいられるでしょうか？
巻11－2436 柿本人麻呂歌集
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★あふみのうみ おきつしらなみ しらねども
いもがりといえば なのかこえこむ
★ 淡海の海の沖の白波のように、その先のことは
知らなくても、妻のもとというのなら、七日
かかろうとも越えて来ましょう。
巻11－2435 柿本人麻呂歌集
がり→~の所へ、～のもとへ
いもがりといえば なのかこえこむ
★ 淡海の海の沖の白波のように、その先のことは
知らなくても、妻のもとというのなら、七日
かかろうとも越えて来ましょう。
巻11－2435 柿本人麻呂歌集
がり→~の所へ、～のもとへ
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★ ありそこし ほかゆくなみの ほかごころ
われはおもはじ こひてしぬとも
★ 荒磯を越してあらぬ方向へ流れ出して行くような
心をわたしは持つまい。恋に苦しんで死のうとも
巻11－2434 柿本人麻呂歌集
われはおもはじ こひてしぬとも
★ 荒磯を越してあらぬ方向へ流れ出して行くような
心をわたしは持つまい。恋に苦しんで死のうとも
巻11－2434 柿本人麻呂歌集
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