万葉歌手辻友子万葉たまゆら

万葉歌手、辻友子のブログへようこそ！ http://tomoko.ciao.jp

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2025/07/13 (Sun)

正述心緒＞巻11－2605「玉桙の　道行きぶりに　思はぬに　妹を相見て　恋ふる頃かも」

★　たまほこの　みちゆきぶりに　おもはぬに

　　　いもをあいみて　こふるころかも

★　玉桙の道の行きずりのままに、思いもかけず

　　あの子に出逢って、恋しく思うこの頃です。

　巻11－2605

玉桙の→枕詞
道行きぶりに→道の行きずりに
思はぬに→想像もしていなかった状態に対していう

[0回]

2015/02/03 (Tue) 万葉たまゆら

正述心緒＞巻11－2604「思ひでて　哭には泣くとも　いちしろく　人の知るべく　嘆かすなゆめ」

★　おもひでて　ねにはなくとも　

　　　いちしろく　ひとのしるべく　なげかすなゆめ

★　私を思い出して声をたてて泣くようなことがあっても

　　はっきりと人はしるようにお嘆きになってはいけません。けっして。

　　　　　巻11－2604

哭→大声緒をあげて泣くの意
いちしろく→耳や目に顕著に表れるの意

[0回]

2015/02/03 (Tue) 万葉たまゆら

正述心緒＞巻11－2603「心をし　君に奉ると　思へれば　よしこのころは　恋ひつつを　あらむ」

★　こころをし　きみにまつると　おもへれば

　　よしこのころは　こひつつをあらむ

★　私の心を差し上げたと思っているので、

　　ままよ、この頃は、恋続けていましょう。

　　巻11－2603

　　よし→よしや、ままよ

[0回]

2015/02/03 (Tue) 万葉たまゆら

正述心緒＞巻11－2602「黒髪の　白髪までと　結びてし　心ひとつを　今解かめやも」

★　くろかみの　しろかみまでと　むすびてし

　　こころひとつを　いまたかめやも

★　黒髪が白髪になるまでと、誓い合った心一つを

　　今、どうして解きましょう。

　　　巻11－2602

「やも」→反語

[0回]

2015/02/03 (Tue) 万葉たまゆら

正述心緒＞巻11－2601「現にも　夢にもわれは　思はざりき　古りたる君に　ここに逢はむとは」

★　うつつにも　ゆめにもわれは　おもはざりき

　　ふりたるきみに　ここにあはむとは

★　現実にも夢にも、私は思っていなかった。

　　年を経たあなたにここで逢おうとは

　　　巻11－2601