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★ とききぬの おもひみだれて こふれども
なそながゆゑと とふひともなき
★ 解いた衣のように、思い乱れて恋しているのに
どうして「私のせいか」と尋ねてくれる人もいない
巻11－2620
なそながゆゑと とふひともなき
★ 解いた衣のように、思い乱れて恋しているのに
どうして「私のせいか」と尋ねてくれる人もいない
巻11－2620
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★ あさかげに わがみはなりぬ からころも
すそのあはずて ひさしくなれば
★ 朝影のように、わが身は、なくなってしまった。
韓衣の裾が合わないように、あなたにあわないまま
久しくなったので。
巻11－2619
すそのあはずて ひさしくなれば
★ 朝影のように、わが身は、なくなってしまった。
韓衣の裾が合わないように、あなたにあわないまま
久しくなったので。
巻11－2619
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★ つくよよみ いもにあはむと
ただぢから われはくれども よそふけにける
★ 美しい月夜なので、愛しい妻に逢おうと、真っ直ぐな
近道を、私はやってきたけれど 夜が更けてしまったことだ
巻11－2618
ただぢから われはくれども よそふけにける
★ 美しい月夜なので、愛しい妻に逢おうと、真っ直ぐな
近道を、私はやってきたけれど 夜が更けてしまったことだ
巻11－2618
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★ あしひきの やまさくらとを あけおきて
わがまつきみを たれかとどむる
★ あしひきの 山桜で作った戸を 開けたままで
私が待っているあなたを、誰か引き留めているのか？
巻11－2617
あしひきの→枕詞
わがまつきみを たれかとどむる
★ あしひきの 山桜で作った戸を 開けたままで
私が待っているあなたを、誰か引き留めているのか？
巻11－2617
あしひきの→枕詞
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★ おくやまの まきのいたどを おとはやみ
いもがあたりの しものへにねぬ
★ 奥山の真木で作った板戸は、音が激しいので
妻の家の近くの、霜の上に寝ました。
巻11－2616
音早み→早み→勢いなどが激しい
いもがあたりの しものへにねぬ
★ 奥山の真木で作った板戸は、音が激しいので
妻の家の近くの、霜の上に寝ました。
巻11－2616
音早み→早み→勢いなどが激しい
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