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★ かくしてそ ひとのしぬといふ
ふじなみの ただひとめのみ みしひとゆゑに
★ こうしてこそ、人は死ぬと言うのです。波打つように
咲く藤の花房のような たった一人だけ見た人のために
巻12－3075
・かくしてこそ→こうして、恋に苦しんでこそ
ふじなみの ただひとめのみ みしひとゆゑに
★ こうしてこそ、人は死ぬと言うのです。波打つように
咲く藤の花房のような たった一人だけ見た人のために
巻12－3075
・かくしてこそ→こうして、恋に苦しんでこそ
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★ はねずいろの うつろひやすき こころなれば
としをそきふる ことはたえずて
★ はねず色ののように、移ろいやすい心なので
逢うこともなく一年を過してきました。
便りだけは絶えずに・・・
巻12－3074
としをそきふる ことはたえずて
★ はねず色ののように、移ろいやすい心なので
逢うこともなく一年を過してきました。
便りだけは絶えずに・・・
巻12－3074
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★ ゆふつつみ しらつきやまの さなかづら
のちもかならず あはむとそおもふ
★ 木綿で包んだ白月山の 美しい葛のように、
後にも必ず逢おうと思います
巻12－3073
・さな葛→さ→美称
な→美称
のちもかならず あはむとそおもふ
★ 木綿で包んだ白月山の 美しい葛のように、
後にも必ず逢おうと思います
巻12－3073
・さな葛→さ→美称
な→美称
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★ おおさきの ありそのわたり はふくずの
ゆくへもなくや こひわたりなむ
★ 大崎の荒磯の渡し場に延びる葛のように、
行方も定まらずに、恋いつづける事に
なるのだろうか・・
巻12－3072
ゆくへもなくや こひわたりなむ
★ 大崎の荒磯の渡し場に延びる葛のように、
行方も定まらずに、恋いつづける事に
なるのだろうか・・
巻12－3072
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★ たにはぢの おほえのやまの またまづら
たえむのこころ わがおもはなくに
★ 丹波道の大江の山の美しい葛では、ないけれど
仲絶えしようとの心など、私は思いもしないけれど
巻12－3071
たえむのこころ わがおもはなくに
★ 丹波道の大江の山の美しい葛では、ないけれど
仲絶えしようとの心など、私は思いもしないけれど
巻12－3071
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