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★ ものおもふと いねずおきたる あさけには
わびてばくなり にはつとりさえ
★ 物を思って、寝ずにおきた朝明けには、わびしげに
鳴いているようだ、庭の鶏さえ
巻12－3094
わびてばくなり にはつとりさえ
★ 物を思って、寝ずにおきた朝明けには、わびしげに
鳴いているようだ、庭の鶏さえ
巻12－3094
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★ しののへの きゐてなくとり めをやすみ
ひとづまゆゑに われ恋ひにけり
★ 小竹の上に来ては止まって鳴く鳥が、
人目の心配がないように、目に立つことがないので
人妻であるがゆえに、私は恋してしまったことです。
巻12－3093
・ 目を安み→人目に立つことがないのでひそかに思いを寄せる
ひとづまゆゑに われ恋ひにけり
★ 小竹の上に来ては止まって鳴く鳥が、
人目の心配がないように、目に立つことがないので
人妻であるがゆえに、私は恋してしまったことです。
巻12－3093
・ 目を安み→人目に立つことがないのでひそかに思いを寄せる
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★ しらまゆみ ひだのほそえの すがとりの
いもにこふれか いをねかねつる
★ 白い真弓の斐太の細江に住む菅鳥のように、
妻に恋するからなのか、私は寝ることができずにいる
巻12－3092
・ 細江→細長い入り江
・ 寝かねつる→かね→～しようとしてもできない
いもにこふれか いをねかねつる
★ 白い真弓の斐太の細江に住む菅鳥のように、
妻に恋するからなのか、私は寝ることができずにいる
巻12－3092
・ 細江→細長い入り江
・ 寝かねつる→かね→～しようとしてもできない
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★ かもすらも おのがつまども どちあさりして
おくるるほどに こふというもの
★ 鴨でさえも、自分の連れ合いと一緒に餌を
あさっていて、片方が後れる そんな間にも
恋しがるというものなのに
巻12－3091
おくるるほどに こふというもの
★ 鴨でさえも、自分の連れ合いと一緒に餌を
あさっていて、片方が後れる そんな間にも
恋しがるというものなのに
巻12－3091
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★ あしへゆく かものはおとの おとのみに
ききつつもとな こひわたるかも
★ 葦辺を漂い行く鴨の羽音ではないけれど、音のみに
噂を聞くばかりで、恋いつづける事です
巻12－3090
ききつつもとな こひわたるかも
★ 葦辺を漂い行く鴨の羽音ではないけれど、音のみに
噂を聞くばかりで、恋いつづける事です
巻12－3090
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