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★ わぎもこが いゑのかきつの さゆりばな
ゆりといへるは いなといふににる
★ 愛しい子の家の、垣根の中に咲く小百合のように
後でと言うのは、嫌だということです
巻8－1503 紀朝臣豊河
ゆりといへるは いなといふににる
★ 愛しい子の家の、垣根の中に咲く小百合のように
後でと言うのは、嫌だということです
巻8－1503 紀朝臣豊河
[0回]
★ さつきの はなたちばなを きみがため
いもにこそぬけ ちらまくおしみ
★ 五月の花橘をあなたの為に玉に通すことです。
散るだろうことが惜しいので
巻8－1502 大伴坂上郎女
いもにこそぬけ ちらまくおしみ
★ 五月の花橘をあなたの為に玉に通すことです。
散るだろうことが惜しいので
巻8－1502 大伴坂上郎女
[0回]
★ ほととぎす なくをのうへの うのはなを
うきことあれや きみがきまさぬ
★ ほととぎすが鳴く山の上の卯の花のように、
憂きことがあるからなのでしょうか。
あなたはいらっしゃらない
巻８－1501 小治田朝臣広耳
うきことあれや きみがきまさぬ
★ ほととぎすが鳴く山の上の卯の花のように、
憂きことがあるからなのでしょうか。
あなたはいらっしゃらない
巻８－1501 小治田朝臣広耳
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★ なつのの しげみにさける ひめゆりの
しらえぬここひは くるしこものそ
★ 夏の野の繁みの仲にひっそりと咲いて言る姫百合の
花のように、人に知らることなくする恋は苦しいものです
巻8－1500 大伴坂上郎女
しらえぬここひは くるしこものそ
★ 夏の野の繁みの仲にひっそりと咲いて言る姫百合の
花のように、人に知らることなくする恋は苦しいものです
巻8－1500 大伴坂上郎女
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★ ことしげみ きみはきまさず ほととぎす
なれだにきなけ あさとひらかむ
★ 人の噂がひどくて、あの方はいらっしゃらない。
霍公鳥よ。せめて、お前だけでもやってきて
鳴いておくれ。朝の戸を開いて聞きましょう
巻8－1499 大伴四綱
・汝だに→せめて～だけでも
なれだにきなけ あさとひらかむ
★ 人の噂がひどくて、あの方はいらっしゃらない。
霍公鳥よ。せめて、お前だけでもやってきて
鳴いておくれ。朝の戸を開いて聞きましょう
巻8－1499 大伴四綱
・汝だに→せめて～だけでも
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