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★ 古ゆ 言ひ続き来らく 恋すれば
苦しきものと 玉の緒の 継ぎてはいへど
少女らが 心を知らに そを知らむ
縁の無ければ 命かたまけ 刈薦の
心もしのに 人知れず もとなそ恋ふる
息の緒にして
★ いにしへゆ いひつづきこらく こひすれば
くるしきものと たまのをにして つぎてはいへど
をとめらが こころをしらに そをしらむ
えんのなければ いのちかたまけ かりこもの
ここもしのに ひとしれず もとなそこふる
いきのをにして
★ 昔からいい継いで来たことには 恋をすると苦しいものだ
と、玉の緒のようにつぎつぎと、少女の心を知らず、それの
わかる手だてもないので、夏麻もを引く如く命もたえがちに
刈薦のように心もしなえ、人知れず覚束なくも恋することです。
恋を命として
巻13-3255
苦しきものと 玉の緒の 継ぎてはいへど
少女らが 心を知らに そを知らむ
縁の無ければ 命かたまけ 刈薦の
心もしのに 人知れず もとなそ恋ふる
息の緒にして
★ いにしへゆ いひつづきこらく こひすれば
くるしきものと たまのをにして つぎてはいへど
をとめらが こころをしらに そをしらむ
えんのなければ いのちかたまけ かりこもの
ここもしのに ひとしれず もとなそこふる
いきのをにして
★ 昔からいい継いで来たことには 恋をすると苦しいものだ
と、玉の緒のようにつぎつぎと、少女の心を知らず、それの
わかる手だてもないので、夏麻もを引く如く命もたえがちに
刈薦のように心もしなえ、人知れず覚束なくも恋することです。
恋を命として
巻13-3255
★ あらたまの 年は来去きて 玉梓 使の来ねば
霞立つ長き春日を 天地に 思ひ足らはし
たらちねの 母が養ふ蚕 繭隠り 息衝きわたり
わが恋ふる 心のうちを 人に言ふ ものにしあらば
松が根の 待つこと遠く 天伝ふ 日の闇れぬれば
白木綿の わが衣手 通りて濡れぬ
★ あらたまの としはきゆきて たまあずさ つかひこねば
かすみたつながきはるひを あめつちに おもひおたらし
たらちねの ははがやしなふかいこ まゆごもり いきつきわたり
わがこふる こころのうちに ひとにいふ ものにしあらば
まつがねの まつことをとおく あめつたふ ひのきぬれば
しろたへの わがころもで とおりてぬれぬ
★ あらたまの年はやって来てまた去ってゆき、久しく玉梓の使い
来ないので、霞立つ長い春の一日を、天地にみちるほどに
心を尽くして思い、たらちねの母の養う蚕がにこもるように
心がいぶせく嘆き続け、わが恋する心の内は人に言うものでもないので
松の根のごとく待つことも遠く、空をゆく太陽もくれてしまうと
白妙の私の衣の袖はすっかり濡れてしまった
巻13-3258
霞立つ長き春日を 天地に 思ひ足らはし
たらちねの 母が養ふ蚕 繭隠り 息衝きわたり
わが恋ふる 心のうちを 人に言ふ ものにしあらば
松が根の 待つこと遠く 天伝ふ 日の闇れぬれば
白木綿の わが衣手 通りて濡れぬ
★ あらたまの としはきゆきて たまあずさ つかひこねば
かすみたつながきはるひを あめつちに おもひおたらし
たらちねの ははがやしなふかいこ まゆごもり いきつきわたり
わがこふる こころのうちに ひとにいふ ものにしあらば
まつがねの まつことをとおく あめつたふ ひのきぬれば
しろたへの わがころもで とおりてぬれぬ
★ あらたまの年はやって来てまた去ってゆき、久しく玉梓の使い
来ないので、霞立つ長い春の一日を、天地にみちるほどに
心を尽くして思い、たらちねの母の養う蚕がにこもるように
心がいぶせく嘆き続け、わが恋する心の内は人に言うものでもないので
松の根のごとく待つことも遠く、空をゆく太陽もくれてしまうと
白妙の私の衣の袖はすっかり濡れてしまった
巻13-3258
★ 葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国
然れども 言挙げわがする 言幸く 真幸く坐せと
つつみなく 幸く坐さば 荒磯波 ありても見むと
百重波 千重波しきに 言挙げすわれば 言挙するわれは
★ あしはらの みずほのくには かむながら ことあげせぬくに
しかれども ことあげする こさきく まさきくざせと
つつみなく さきくいさば ありそなみ ありてもみむと
ももへなみ ももへなみ ちへなみしきに ことあげすわれは
★ 葦原の瑞穂の国は神の意のままに言挙げするをしない国だ
だが、言挙げを私はする。ことばが祝福をもたらし無事で
おいでなさいとさわりもなく無事でいらっしゃれば、荒磯
の波のように、しきりに言挙げするよ、私は。言挙げする国よ
私は。
巻13-3253
然れども 言挙げわがする 言幸く 真幸く坐せと
つつみなく 幸く坐さば 荒磯波 ありても見むと
百重波 千重波しきに 言挙げすわれば 言挙するわれは
★ あしはらの みずほのくには かむながら ことあげせぬくに
しかれども ことあげする こさきく まさきくざせと
つつみなく さきくいさば ありそなみ ありてもみむと
ももへなみ ももへなみ ちへなみしきに ことあげすわれは
★ 葦原の瑞穂の国は神の意のままに言挙げするをしない国だ
だが、言挙げを私はする。ことばが祝福をもたらし無事で
おいでなさいとさわりもなく無事でいらっしゃれば、荒磯
の波のように、しきりに言挙げするよ、私は。言挙げする国よ
私は。
巻13-3253