×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
PR
★天離れる ひなに名懸かかす
越の中 国内ことごと
山はしも 繁にあれども
川はしも 多に行けども
皇神の 領います
新川の その立ち山に
常夏に 雪振りしきて
帯ばせる 片貝川の
清き瀬に 朝夕ごとに
立つ霧の 思ひ過ぎめや
いや年のはに 外のみも
外のみも 振り放けみつつ
万代の 語らひ草と
いまだ見ぬ 人にも告げむ
音のみも 名のみも聞きて
羨しぶがね
★あまざかる ひなになかかす
こしのなか くぬちことごと
やまはしに しじにあれども
かわはしも さはにゆけども
すめかみの うしはきいます
にひかわの そのたちやまに
とこなつに ゆきふりしきて
おばせる かたがひがはの
きよきせに あさよひごとに
たつきりの おもひすぎめや
ありがよひ としのはに
よそのみも ふりさけみつつ
よろづよの かたらひぐさと
いまだみむ ひとにもつげむ
おとのみも なのみもききて
ともしぶるがね
★空の彼方のひなの地に
名をひびかせてておいでの立山
。越の国には、国中にたくさんの
山があるのに、川だって多く流れて
いると言うのに、川だって多く流れて
いるから。特にその中で新川の立山。
その山は夏中雪が絶えず降りつぎ
帯とされる片貝川の清らかな瀬には
朝も夜も霧が立つ。その霧のようにどうして
忘れることがあろう。いっそう通ひ続けて
毎年、外ながらでも遠く仰ぎ見て
後々の話の種としてまだ見たことのない人に
語りつごう。噂だけでも、名前だけでも
聞いて、羨しくおもうだろうように
大伴家持
巻17-4000
越の中 国内ことごと
山はしも 繁にあれども
川はしも 多に行けども
皇神の 領います
新川の その立ち山に
常夏に 雪振りしきて
帯ばせる 片貝川の
清き瀬に 朝夕ごとに
立つ霧の 思ひ過ぎめや
いや年のはに 外のみも
外のみも 振り放けみつつ
万代の 語らひ草と
いまだ見ぬ 人にも告げむ
音のみも 名のみも聞きて
羨しぶがね
★あまざかる ひなになかかす
こしのなか くぬちことごと
やまはしに しじにあれども
かわはしも さはにゆけども
すめかみの うしはきいます
にひかわの そのたちやまに
とこなつに ゆきふりしきて
おばせる かたがひがはの
きよきせに あさよひごとに
たつきりの おもひすぎめや
ありがよひ としのはに
よそのみも ふりさけみつつ
よろづよの かたらひぐさと
いまだみむ ひとにもつげむ
おとのみも なのみもききて
ともしぶるがね
★空の彼方のひなの地に
名をひびかせてておいでの立山
。越の国には、国中にたくさんの
山があるのに、川だって多く流れて
いると言うのに、川だって多く流れて
いるから。特にその中で新川の立山。
その山は夏中雪が絶えず降りつぎ
帯とされる片貝川の清らかな瀬には
朝も夜も霧が立つ。その霧のようにどうして
忘れることがあろう。いっそう通ひ続けて
毎年、外ながらでも遠く仰ぎ見て
後々の話の種としてまだ見たことのない人に
語りつごう。噂だけでも、名前だけでも
聞いて、羨しくおもうだろうように
大伴家持
巻17-4000