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★ ちばののの このてかしわ ふくまれど
あやにかなしみ おきてたかきぬ
★ 千葉の野の児手柏のつぼみのように、
初々しく幼いのだが不思議に切なく
あの子を残して遠く来たことです
私部石島
あやにかなしみ おきてたかきぬ
★ 千葉の野の児手柏のつぼみのように、
初々しく幼いのだが不思議に切なく
あの子を残して遠く来たことです
私部石島
[0回]
★ わがかどの いつもとやなぎ いつもいつも
ははがこひすす なりましつしも
★ わが家の門の柳、何時何時も私は恋焦がれて仕事を
していらっしゃるだろうか
私部石鳥
ははがこひすす なりましつしも
★ わが家の門の柳、何時何時も私は恋焦がれて仕事を
していらっしゃるだろうか
私部石鳥
[0回]
★たつたがは みつつこえこし さくらばな
はなちりかすぎなむ わがかえるとに
★龍田川で見ながら越えて来た桜の花は、
散りすぎてしまうだろうか。私が帰らないうちに
大伴家持
巻20－4395
はなちりかすぎなむ わがかえるとに
★龍田川で見ながら越えて来た桜の花は、
散りすぎてしまうだろうか。私が帰らないうちに
大伴家持
巻20－4395
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★あかときに かたはれときに しまかげりを
こぎにしふねの たづきしらずも
★夜明けの薄明かりの中で、島がくれに過ぎ去って
いた船が、すべもなく心細い
池田得大理
巻20－4384
こぎにしふねの たづきしらずも
★夜明けの薄明かりの中で、島がくれに過ぎ去って
いた船が、すべもなく心細い
池田得大理
巻20－4384
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★つのくにの うみのなぎさに ふねよそおひ
たしでもときに ははがめもがも
★ 津の国の海の岸辺に海の準備をし、出発する
時に母に逢いたいことよ
丈部足人
巻20－4383
たしでもときに ははがめもがも
★ 津の国の海の岸辺に海の準備をし、出発する
時に母に逢いたいことよ
丈部足人
巻20－4383
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