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★ゆこさきに なみなとゐらひ こうほうには
こをとつまをと おきてもともきぬ
★行く手に大波よ、立つな、後には子と妻を
残して来たのだ
私部石島
巻20－4385
こをとつまをと おきてもともきぬ
★行く手に大波よ、立つな、後には子と妻を
残して来たのだ
私部石島
巻20－4385
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★ あかときの かはたれどきに しまかげに
こぎにしふねに たづきしらずも
★夜明けの薄明かりの中で、島がくれた船が
過ぎ去って行った船が、すべもなく
心細い
池田得大理
巻20－4384
こぎにしふねに たづきしらずも
★夜明けの薄明かりの中で、島がくれた船が
過ぎ去って行った船が、すべもなく
心細い
池田得大理
巻20－4384
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★つのくにに うみのなぎさに ふねよそおひ
たしでもときに ははがめもがも
★津の国の海の岸べに船の準備をし
出発するときに母に逢いたいことよ
丈部足人
巻20－4383
たしでもときに ははがめもがも
★津の国の海の岸べに船の準備をし
出発するときに母に逢いたいことよ
丈部足人
巻20－4383
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★ふたほがみ あしけひとなり あたやまひ
わがするときに さきもりにさす
★ふたほがみは悪い人だ。あた病を私がしている時に
防人に指名した
大伴部広成
巻20－4382
わがするときに さきもりにさす
★ふたほがみは悪い人だ。あた病を私がしている時に
防人に指名した
大伴部広成
巻20－4382
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★くにぐにの さきもりつどひ ふなのりて
わかるをみると いともすべなし
★各国の防人が集まって来て、船に乗り今、
別れようとしている。それを見ると悲しみは払いようもない
神麻続部島麻呂
巻20－4381
わかるをみると いともすべなし
★各国の防人が集まって来て、船に乗り今、
別れようとしている。それを見ると悲しみは払いようもない
神麻続部島麻呂
巻20－4381
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