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★ なにわとの こぎいでみれば かみさぶる
いこまたかねに くもそたなびく
★難波の港を漕ぎ出して見ると、神々しい
生駒の高嶺に雲がたなびいている
大田部三成
巻20－4380
いこまたかねに くもそたなびく
★難波の港を漕ぎ出して見ると、神々しい
生駒の高嶺に雲がたなびいている
大田部三成
巻20－4380
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★ しらなみの よそるはまべに わかれなば
いともすべなみ やたびそでふる
★白波が寄せる浜辺から、旅立っていったら、
どんなにすべないことだろうと
今私はしきりに袖を振ることです
大舎人部禰麻呂
巻20－4379
いともすべなみ やたびそでふる
★白波が寄せる浜辺から、旅立っていったら、
どんなにすべないことだろうと
今私はしきりに袖を振ることです
大舎人部禰麻呂
巻20－4379
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★つきひやは すぐはいけども ははちちが
たまのすがたは わすれせなかも
★月日は過ぎてゆくけれど、母父の玉のような
姿は忘れないよ
中臣部足国
巻20－4378
たまのすがたは わすれせなかも
★月日は過ぎてゆくけれど、母父の玉のような
姿は忘れないよ
中臣部足国
巻20－4378
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★ははとじの たまにもがもや いただきて
かくはつのなかに あへまかむかも
★母君も玉であって欲しい。もし玉だったら捧げもって
各髪の中にまき込めようものを
津守小黒栖
巻20－4377
かくはつのなかに あへまかむかも
★母君も玉であって欲しい。もし玉だったら捧げもって
各髪の中にまき込めようものを
津守小黒栖
巻20－4377
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★たびゆきに ゆくとしらずて ははちちに
こともうさずて いまぞくやしけ
★こんなに家を遠くなることも知らないで、
母父に挨拶も申さず、今こそ悔やまれることよ
川上老
巻20－4376
こともうさずて いまぞくやしけ
★こんなに家を遠くなることも知らないで、
母父に挨拶も申さず、今こそ悔やまれることよ
川上老
巻20－4376
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