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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★いへつとに   かいそひろへる  はまなみは

  いやしくしくに    たたくよすれど

★家への土産の貝を拾ったことです。浜波は

 一層高く寄せてくるわ
              大伴家持

  巻20-4411

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★  みそらいく  くももつかいと  ひとはいいへど

       いへづとやらむ  こひつついくかむ


★空を流れる雲も使いだと人は言うが、家への土産を

 たくするてだてがないよ

                 大伴家持

   巻20-4310

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★  いえへとの  いはいへにかあらむ  たひらけく

     ふなではしぬと    おやにもうさね

★家の人が斎と言ってくれるだろう。無事に船出をしたと

 親に言って欲しい

                 大伴家持


   巻20-4409

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★ 大君の 任のまにまに

  島守にわが わが立ち繰れば

  ははそ葉の 母の命は

  御裳の裾  つみ挙げかき撫で

  ちちの葉の  父の命は

  たく綱の   白鬚の上ゆ

  涙垂れ    嘆き宣たばく

  鹿児もの  ただ独りして  

  朝戸での 愛しきわが子

  あらたまの  年の緒長く

  あひ見ずは  恋しくあるべし

  今日だにも   言問いせむと

  惜しみつつ   悲しび坐せ

  若草の     妻も子どもも

  遠近に     多に囲み居

  春鳥の   声吟ひ

  白たへの   袖泣き濡らし

  携はり   別れかてにと

  引き留め  慕ひしものを

  天皇の   命畏み

  玉ほこの   道に出で立ち

  岡の埼    い廻るごとに

  万度     顧みしつつ

  遥遥に    別れし来れば

  思ふそら   安くもあらず

  恋ふる空を  苦しきものを

  うつせみの  世の人なれば

  たまきはる  命もしらず

  海原の    畏み道を

  島伝ひ    い漕ぎ渡りて
 
  あり廻り   わが来るまでに

  平らけく   親はいまさね

  障なく    妻は待たせと

  住吉の    あが皇神に

  幣奉り   祈り申して

  難波津に  船を八十楫貫き

  水手整へて 朝開き

  わが漕ぎ出でぬと 家につげこそ

         大伴家持

    巻20-4408

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★  ひなくもり うすひのさかを こえしだに

     いもがこひしく  わすらえぬかも

★ひなくおりうすひの坂を越える時に、妻が

 恋しく忘れられないよ

            大伴部節麻呂

    巻20-4307

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