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★ うまないたく うちてないきそ けならべて みてもわがゆく しがにあらなくに
★ 馬をそんなに強く打って走るのではないぞ。幾日も日を並べて見続けていける志賀の地では
ないのだから・・・・
巻3-263 形部垂麻呂(おさかべのたりまろ)
その土地を旅するとき、必ずと言ってよいほど、土地褒めの歌が作られます。
それは、その土地にお邪魔する(横切る、もしくは訪ねる)よそ者としての、その土地の神様に対する
ご挨拶のようなものです。いまでも、地鎮祭というのを、土地を買って家を建てるときに、行います。
「このたび、この土地にお邪魔させていただきます。何卒宜しくお願い申し上げます」という、気持ちですね。
人の家に上がるのと同じ事です。そして、その土地を良く見て、歌を作り、土地褒めをするのです。
地霊賛歌とでもいいましょうか・・・・