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やすみしし 我ご大君 高光る 日の皇子 敷きいます 大殿の上に ひさかたの 天伝ひ来る
雪じもの 行き通ひつつ いや常世まで
★ やすみしし わごおおきみ たかひかる ひのみこ しきいます おほとののうへに ひさかたの
あまづたひくる ゆきじもの ゆきかよひつつ いやとこよまで
★ あまねく国土をお治めになれるわが大君、高く輝く日の皇子が統治しておられます御殿の上
に、遥かなる天の道を伝ってくる雪もように、そのように絶えず行き通い続けて、末永く永遠に
・・・・
巻3-261 柿本人麻呂
柿本人麻呂の新田部皇子に献(たてまつ)れる歌一首
この時代は大宝律令が作られ、皇室を中心とした形がつくられ固められる時代なので、宮廷
歌人であった柿本人麻呂は皇室賛美の歌が実に長歌に多い・・・今読むと、問題になりそうな
内容であると思いますが、この時代はそのように受け止めていたということでしょう。