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★ いあかして きみをばまたむ ぬばたまの わがくろかみの しもはふるとも
★ 眠らずにあなたを待ちましょう。 ぬばたまの実のように黒い髪に、霜が降りても・・・・
黒髪に霜が降りるとは、白髪になるまでとも、考えられます。どちらにしても、そうまでしても
あなたさまを待ちます・・・という気持ちの表れです。
秋の田の 穂の上に霧らふ 朝霞 何処辺の方に わが恋ひ止まぬ
お友やん (2009年9月21日 08:53) | コメント(0) | トラックバック(0)
★ あきのたの ほのへにきらふ あさがすみ いつへのかたに わがこひやまぬ
★ 秋の田んぼの実った穂の上にかかる朝の霞のように、どのようにしても、私の恋の思いが
晴れる事はない
磐姫皇后 巻2-88
う~ん・・・・・・仁徳天皇のご寵愛をそんなに受けられなかったのでしょうか・・・
この4首は、磐姫皇后がお作りになったというよりは、嫉妬心で名高い磐姫皇后は、きっと
このようなお心もちであったにちがいないと言う事で、民謡のように歌い継がれてきたものを
磐姫皇后の作とした、という説もあります。
確かに、4首はまるで芝居の4幕のように繋がっていきます。
最初は、あなたを待ち続けるという思いが、山で石を枕に死んでしまいたいという思いから、
いや、ずっと待っていよう・・・白髪になるまでとなり、田の上の霞のように私の恋の思いは
晴れる事とてない・・・と、歌っています。
もし、全てが磐姫皇后の歌でないとしても、皇后が嫉妬深い人であったことは間違いないでしょう。