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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ やすみしし わご大君の 聞こし食す 天の下に 国はしも 多にあれども

  山川の 清き河内と 御心を 吉野の国の 花散らふ 秋津の野辺に

  宮柱 太敷きませば 百磯城の  大宮人は 船並めて

  朝川渡り 舟競ひ 夕河渡る この川の 絶ゆることなく 

  この山の いや高知らす 水激つ 滝の都は 見れど飽かぬかも

★ やすみしし わごおおきみの きこしめす あめのしたに くにはしも さはにあれども

   やまかわの きよきかふちと みこころを よしののくにの はなちらふ あきつののへに

   みやはしら ふとしきませば ももしきの おおみやびとは ふねなめて

   あさかわわたり ふなきほひ ゆうかわわたる このかわの たゆることなく

   このやまの いやたかしらす みづたぎつ たぎのみやこは みれどあかぬかも


★ あまねく国土を治める我が天皇が 統治なさっておられる天下には、国々がたくさん

  あるけれど、きよらかな川と山に包まれている地として、御心を寄せる吉野の国の、

  花の散る秋津の野原に 見事に君臨なさる。

  堅牢な城に住む大宮びとたちは、舟を並べ競い合って、朝も夕も にぎわうことよ・・・

  この川が、絶える事のなきよう・・この山がますます高くなるよう・・・

  水のほとばしる滝の都は、飽きる事のない都だ

                                  柿本人麻呂 巻1-36

反歌

 ■ 見れど飽かぬ 吉野の河の 常滑の絶ゆることなく また還り見む

 ■ みれどあかぬ よしののかわの とこなめのたゆことなく またかへりみむ

 ■ 見飽きる事のない吉野・・・その川の滑らかな姿が永遠であるように、絶えることなく

   繰り返し見ましょう

天皇賛歌です。

吉野が大好きで、なんと30回も訪ねておられる持統天皇の時代でしょう。

持統天皇は宮廷歌人として、柿本人麻呂を側に置いておられました。

持統天皇は女性です。

この時代、諸所の事情で、男性の天皇がいらっしゃらない時に、

一時的に女性が天皇となることがありました。

左翼系の方々から、非難を浴びそうですね・・・・


 

   

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