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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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今は、自分が「歌手」になったから、本当の事を言おう。

私は、はっきり言って、音大の声楽科を、馬鹿にしていた。


だから、進学も全く!!考えなかった。もっと、酷い事を言うと

ピアノが下手の人が行くぐらいにしか、考えていなかった。

本当に、今思うと傲慢の極みである。若かったから・・と、

これを読んだ方には、許していただきたいと思う。


大学4年生の時、私が芸大の大学院の声楽科に進むと、

多くの人が思っていた。

私も、考えては見た。

母も勧めてくれた。

実家の経済問題と、自分の歌手としての心を天秤にかけた時、

実家の経済問題を優先した。

それは、別に立派な理由ではない。

上京して幾多の困難を乗り越えて

いっぱしの「ソプラノ歌手」になる覚悟ができていなかったのだろう。

また、それに魅力も感じていなかったのだろう。

大学の声楽の先生の歌や、所謂、クラシックのソプラノ歌手のコンサートで

感動もしなければ、魅力も感じなかった。


日本人のオペラは、日本人(胴長・短足)に似合わない服を着て

凄い形相で、言葉も、言葉の意味も、解らず「変な感じ」がした。


かろうじて、日本歌曲は、言葉が解るから聞けたけれど、

心を打たれる歌唱に出会うことは一度も無かった。


器楽はクラシックの曲も良く聴いていた。

歌は、その時代の流行(ニューミュージック・フォークソング・歌謡曲・映画音楽)

の音楽の方が、感動した。


演歌は、歌も身振りも、大袈裟で

「苦労してきました」と、

涙ながらに歌うのが厭らしくて嫌いだったが、中には素晴らしい曲もあった。

美空ひばりの「悲しい酒」 八代亜紀の「舟歌」・・・・「惜別の歌」は

小林旭の声が鼻づまりのようで嫌いだったで、曲のよさがわからなかった。

これは、後年、師匠である藤岡宣男の歌唱で、その素晴らしさを知り、涙を

何度も流した。


ただ、その2で書いたように、宗教音楽でうたわれる、合唱やソプラノのソロ曲

には、感動した。

フォーレのレクイエム・モーツァルトのレクイエム・バッハのロ短調ミサ曲・

マタイ受難曲・コラール・モテト・メサイア・・・・・マルタンの8声のミサ曲


テラの会で戦没者の方がカソリック信者であれば、

レクイエムの中から、相応しい曲を選んで歌う。


つい先だっても、タイのチェンマイの、藤田さんの追悼慰霊碑

の前で、アンドリュー・ロイド・ウェバーの「ピエ・イエズ」を歌った。

その前は、フォーレの「ピエ・イエズ」であった。

ラテン語で「慈悲深き 主よ」と言う。

Pie Jesu
Qui toris peccta mundi dona eis Requiem
sempternam Requiem

慈悲深き主よ
この世の罪を取り除き、永遠の安息を彼らに与え給え
不変なる安息を・・・・・永久に

dona (与えたまえ) eis( 彼らに) Dmine ( 神よ) Requiem( 安息を)
qui ( 関係代名詞) toris( 取り除く) peccata( 罪) mundi ( この世の)
sempternam( 変わらずに)

レクイエムやミサ通常文は、大学時代に徹底して覚えたので、今も

これぐらいは、解っている。

とにかく、ソロ歌唱より、合唱で多くの人の声が織りなす綾が

千変万化することが、ぞくぞくして、たまらなかった。

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