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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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万葉集の第一人者である中西進先生のゼミを

受講している。

のどのイガイガ感と、咳は収まっていないが

前回も体調不良で休んだので、ちょっと無理を

して出かけた。来週は本番だけど・・・・


先生の講義は、万葉集のみの世界に留まらない・・


今日は高橋虫麻呂を中心とした講義だった。

私なんぞは、まだまだ不勉強すぎて恥ずかしい限りだが

せめて、まじめに講義を受けて、少しでも自分の表現が

膨らんでいけばと思う。


儒教のお話、老荘思想のお話、果ては、フランス文学

まで飛び出してくる。

とても、共感(失礼致します)したのは、万葉集は

多面的文学である・・・というお話。

多分、私の言葉で言えば、日本人のあらゆる心性が

含まれている・・・ということだろうか・・・


万葉集に載っている「浦島太郎」のお話は

親の顔を一目見ようと孝行心をだしたばっかりに

俗世に戻されてしまった・・・愚かな奴よと言う

解釈で当時の儒教の考えではあってはならぬ

ことだが、本音と建前で、本音は老荘思想である

とおっしゃる。親を一目見ようなんて心が愚か・・

というわけ・・・現代でも問題になりそう・・・・


もう一つは、凄い美人でスタイル抜群の女性が居て

男たちが集まってくる・・・なかには、さっさと今の妻と

離婚して用意万端に整えてくる男も居る・・・また、女性も女性で

そんなこんなにうつつを抜かす・・・美女はこれだから愚か・・

集まる男性も愚か・・・と言うわけ。そして、そういう美女はけして

しあわせな道を辿らないそうだ・・・・ふん。関係ないもんね


一番深いお話は、万葉宇宙観のお話それほど万葉集と言うのは

きっと若い人々、中年、お年寄り、の生きているいつの時代も

共感すべき和歌がある・大和心を包含したものである。

私は、とっさに「もののあはれ」と感じた。

どちらにしても、「万葉集」はわたしにはなくてはならない友達である。

これからも喜びも悲しみも託していきよう。

教養の幅の広さ深さ・・・素晴らしい先生だと思う。

御年81なんで信じられないほどの、バイタリティー

先生、以前、四人で鰻をいただきましたね。

大変美味しかったです。

お忙しそうに愛妻のもとに帰っていかれました。


知らない考え方をこれまた違う角度で伺えるって

とっても、わくわくしますね。

せんせい、今日も出し惜しみのない、楽しい

講義をありがとうございます。

次回を楽しみにしております。

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